制作・出演 : ベートーヴェン
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5
これは名演。この人は実にニュアンスが多彩である。テンポや音量の増減や左右の手のバランスなどを自在に変化させているが、過度にロマン的に聴こえないところが凄い。伴奏も非常に新鮮な響きがする。つくづくこの人は過少評価だと思う。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》&ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》&ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
1974年生まれ、ユダヤ系ロシア人、ヴェンゲーロフの新録音。音の切れ味の鋭さや張り詰めた感じは、ベートーヴェンで非常に効果をあげている。一方、ブラームスでは、もう少し音色に潤いがほしいし、もっと歌い込んでほしい。レパートリーの難しさ。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6集ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6集
清水のベートーヴェン/ソナタ全曲演奏会(全8回)は、97年7月に終了した。当盤は第6回のライヴ。年代による様式の相違をふまえつつ、エネルギッシュな場面、深遠な表現で聴かせる場面が、自然な流れのなかで交錯し、清水の鋭い集中力が感じられる。