制作・出演 : ベートーヴェン
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
82年、アメリカ合衆国国会図書館クーリッジ・ホールで行われた全曲演奏会の画期的なライヴ録音。精密なアンサンブルを土台にした現代感覚あふれる演奏は彼らならではのものだ。
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」
ヴェラーSQの録音の中でも特に優れた1枚と言えるだろう。このように作曲家の緊迫感にあふれたドラマ性と、ロマンティックな情感の双方を見事に両立させた演奏は、ほかに思い当たらない。みずみずしい気品を持った、いかにもウィーンのベートーヴェンだ。
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調
59年ウィーン・フィルの若手奏者(20〜30歳)によって結成されたというヴェラー四重奏団。10年余りの活動の後惜しまれつつ解散したがその名演がCDとして蘇った。艶やかな明るい音色で歌い上げられるこれら古典派の3曲は、今日もなお瑞々しい。
ベートーヴェン:交響曲全集〜序曲集ベートーヴェン:交響曲全集〜序曲集
カラヤンにとって3回目の録音だが、おそらく最高の出来といえば、この全集になるだろう。それに比べれば、80年代の全集ははるかに硬い表現で、オケの音質もシャープだが厚み不足。たとえば、「田園」の冒頭の軽やかさ、また木管を巧みにからませた表現が生み出す生命感…70年代版のほうがいい。とくに初期の作品にみせる躍動感が素晴らしい。この時期がカラヤンのピークだった。