制作・出演 : ベートーヴェン
ワイセンベルク&カラヤンの名演を集めた豪華な一枚。“クリスタル・クリア”と評されたワイセンベルクの純度の高いサウンドを、徹底的に磨き上げたオーケストラ・サウンドが包み込み、壮麗な音響世界を展開している。
バドゥラ=スコダが、最初の来日時に録音したもの。LPからの復刻だが、音に不満はない。グルダ、デムスとともにウィーン三羽烏と称されて、注目を浴びていたころだ。どれも丁寧に弾き込まれていて、ロマンティックでとても美しい。いいピアニストだなあと、あらためて思った。
2008年から毎年2回、4年をかけてレーゼルが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏に挑む。そしてそのライヴとセッションを交えた全集録音も行なわれる。今回リリースされたのは、その第1弾と第2弾。各曲の調的関連に配慮したり、ポピュラーなものとそうでない曲を混ぜたり、プログラム構成にも苦心の跡が見られる。ことさら新しがったり受けを狙ったりするようなことは皆無で、やや朴訥とも感じられる語り口により、芯の強い骨太な、そして昨今珍しい男気あるベートーヴェンを聴かせる。今後が楽しみ。
“ベートーヴェンの真影”と銘打って行なわれる、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会と連動して録音された全集の第2弾。旧東ドイツ出身のレーゼルが、地に足の着いたドイツの伝統を聴かせてくれる。
制作・出演
クラウス・アダム / グレン・グールド / ジュリアード弦楽四重奏団メンバー / ヘレン・ヴァンニ / ベートーヴェン / ラファエル・ヒリヤー / ロクソラーナ・ロスラック / ロバート・マングールドはビートルズと同じように強烈な存在だという“教授”が、なるべくバッハを外して選曲したという。強烈に個性的な演奏もあるが、意外にも素直にロマンティックなものもあって、グールドの新たな魅力が味わえる。坂本お勧めのブラームスは、深く美しい。
2007年に完結したベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が高い評価を受け、日本を代表するベートーヴェン弾きとしての地位を確立した仲道郁代。本作には、その全集からの題名付き3大名曲集を収録。クラシック好きなら必聴だ。
日本を代表するベートーヴェン解釈者としての地位を確立した、仲道郁代のピアノ・ソナタ全集から、中期の標題を持つ3曲を抜粋。いずれも、仲道の深いベートーヴェン解釈が表われている。
発売元
キングレコード株式会社1966年、NHK響との最初の「第九」。当時の日本を代表するソリストを揃え、日本の2大歌劇団の合唱部をはじめとした最強の合唱団を従えて、マタチッチの伝説の演奏を蘇えらせている。
名誉指揮者の称号が贈られた1966年2度目の来日時の第1番と、68年4度目の来日時の第7番。第1番は今回が初出音源で、第7番は最晩年の演奏とは違い、颯爽として推進力に満ちたベートーヴェンを聴かせている。
制作・出演
ウィーン交響楽団 / ウィーン楽友協会合唱団 / オットー・エーデルマン / ヒルデ・レッセル=マイダン / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベートーヴェン / リーザ・デラ・カーザ / ヴァルデマール・クメント発売元
キングレコード株式会社ウィーン響のアーカイヴから復刻された1955年、ムジークフェライン・ザールでのライヴ録音。この時期、カラヤンは帝王への階段に足をかけようと意気込んでいた。そんな覇気がダイレクトに伝わってくる。数多いカラヤンの録音の中でも特別な存在だろう。
バレンボイムの弾き振りで聴くベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。過去、ピアニストとして1度、指揮者として1度録音しているが、今回は両方を兼ねての3度目の録音。BPOとの絶妙な共演は、聴きごたえ十分だ。