制作・出演 : ホレス・タプスコット
リトル・アフリカリトル・アフリカ
西海岸の鬼才ホレス・タプスコットが残した未発表ソロ・ピアノ作。同じく83年録音の未発表作で、先行発売された『フェイス』の翌日に録音された。全曲、タプスコットのオリジナル。ポスト・バップとアヴァンギャルドがミックスされたアグレッシヴかつ個性的な演奏集。
フェイスフェイス
83年録音だが、発売はこれが初めて。4曲中2曲はピアノ・トリオにヴァイオリンとチェロを加えたクインテットによるスピリチュアルな演奏。フリーまではいかないが、やや前衛的なアプローチ。タプスコットは西海岸で独自の活動を続ける鬼才。個性の強い演奏だ。
オータム・カラーズオータム・カラーズ
99年に亡くなったタプスコットは、欧米ではそれなりに人気があったようだが、日本では知名度が低い。本国アメリカでは作品も多いようだ。これはピアノ・トリオ作品、長年バックを務める二人と息も合って軽快な演奏が続く。なかでタイトル曲はこのトリオの持ち味が顕著なトラック。
ソング・オブ・ジ・アンサングソング・オブ・ジ・アンサング
幻のピアニストとして騒がれた時代に残したタプスコットによる貴重なソロ・ピアノ・レコーディング。思索的でときに先鋭的なタッチも示す彼だけに、ひとりで心のおもむくままにフレーズを展開させた本作は、それだけにその真髄が存分に味わえる。
イン・ニューヨークイン・ニューヨーク
タプスコットは寡作家として知られており、そのいずれもが傾聴に値するものなので、作品を発表するたび熱心なファンの関心を呼ぶ。ニューヨークで録音されたこの作品では、彼の力強いタッチが見事に展開され、改めて存在の大きさが思い知らされる。
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