制作・出演 : ミエツィスラフ・ホルショフスキ
20世紀の名演奏::ミエチスラフ・ホルショフスキー・カザルス・ホール・ライヴ198720世紀の名演奏::ミエチスラフ・ホルショフスキー・カザルス・ホール・ライヴ1987
95歳での記念碑的来日ライヴ。徹底して繊細に歌いながら、太い幹のような揺るぎのなさと懐の深さを聴かせるのは、まさに大家のなせる技。アンコール集では、リラックスした分さらに自由に飛翔する歌の大きさが感動的(ただし、毎回の拍手はかなり耳に障る)。★
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻BWV846-869J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻BWV846-869
ホルショフスキーも若い頃は流れるようなピアノだったと感心していたが、データを見てみたら、なんと90歳間近の録音だった。老人臭さなどほとんど感じない、なんと自然で暖かい音楽であろうか。20年前の録音だが、聴き苦しいどころか、驚くほど鮮明。
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
最近の演奏家が、フレーズのものすごく細かいワザにこだわったり、一分の隙もないアンサンブルを見せたりして、それがうっとうしくて、もう少し普通に音楽できんか? などと思う人にはこのホルショフスキー先生とブタペストSQのシューベルトを。
カザルスホール・メモリアルアンコールカザルスホール・メモリアルアンコール
この5月に100歳という高齢で亡くなったホルショフスキー。これは87年の来日時にアンコールとして演奏した小曲を集めた1枚である。アンコールという性格上すっかり肩の力が抜けた演奏は、鍵盤と無邪気にたわむれる悦びを音を通して伝えてくれる。
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