制作・出演 : ミシェル・コルボ
日本を代表する世界的アーティストの名盤がごっそり集結! まさに究極! 邦人演奏家・オーケストラを主体とした“ベスト100”シリーズ。本作は、ミシェル・コルボ指揮、 ローザンヌ声楽器楽アンサンブルの演奏による、フォーレの「レクイエム」をライヴ収録したアルバム(2005年2月録音)。 <収録内容> 1. レクイエム 作品48 イントロイトゥスとキリエ [合唱] 2. レクイエム 作品48 オッフェルトリウム [合唱、バリトン] 3. レクイエム 作品48 サンクトゥス [合唱] 4. レクイエム 作品48 ピエ・イエズ [ソプラノ] 5. レクイエム 作品48 アニュス・デイ [合唱] 6. レクイエム 作品48 リベラ・メ [合唱、バリトン] 7. レクイエム 作品48 イン・パラディスム [合唱]
最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
静かなるストレス解消を促してくれるクラシック・コンピレーション。いつの間にか耳になじんでいくメロディの数々が、ゆっくりと癒しを与えてくれる。対極にあるようなコンピ『ストレス』とあわせて楽しむのもオススメ。
かつてコルボはボーイ・ソプラノを使ってフォーレのレクイエムを録音しており、名盤として親しまれてきたが、今回はそれを上回る精緻な美しさ。ヴェルメイユのソプラノも、純真さに深い祈りが加わった理想的な歌唱。東京オペラシティでの感動的なライヴだ。
懐かしいコルボの旧録音である。モダン楽器による演奏スタイルは時流にそぐわないが、祈りの音楽としての素直な表現は今も清新である。流れるような淀みの無い音楽は明快で、宗教曲としての典雅さとともにこの曲が持つ劇場的な華やかさも味わわせてくれる。
コルボのおじは、合唱指揮者でこのレクイエムの公演の準備をしていたが、急死してしまったため、コルボは追悼の意味を込めて、おじの合唱団を使ってこの曲を録音したのであった。清らかで美しく、心にしみ入る、特別に感動的な演奏だ。
ソフトで温かみのこもった宗教合唱作品の世界で他の追随を許さないコルボによる名盤の再発。見事なバランスで真摯に歌う合唱が豊かなホール・トーンを伴って響くなかに、安らぎと慈しみが拡がってゆくかのように感じさせる手腕は、さすがコルボの面目躍如といえるだろう。
典礼文から「怒りの日」をはずした構成は、死者のためというよりは残された人のためにともいえる、いつくしみに満ちた名曲。女声合唱とソプラノ・ソロに児童合唱とボーイ・ソプラノを用いた、実際の教会でのミサを思わせる静かで、敬虔な演奏だ。