制作・出演 : ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
イタリアの人気ジャズ・ピアニスト、ボラーニによるガーシュウィン・アルバム。ジャジーで奔放なボラーニのピアノに、シャイーとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管もノリノリでサポートしている。
制作・出演
J.S.バッハ / キャロリン・サンプソン / コンスタンティン・ヴォルフ / ドレスデン室内合唱団 / マルティン・ラットケ / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / リッカルド・シャイー / ヴィーブケ・レームクール / ヴォルフラム・ラットケオーセンティシティはエキセントリシティにあらず。尖鋭的な古楽器オケでも、厚手の前世紀的モダン・オケでもない、シャイーが見出した新たなバッハ演奏の規範。第3弾となるゲヴァントハウス管とのバッハ録音シリーズは「クリスマス」、21世紀的バッハ像が克明に描き出された秀演だ。★
両大戦間の時代にジャズが一世を風靡した先進都市、ライプツィヒの名門オケ。モダニズム的傾向の音楽を得意とし、ニューヨーク・フィルの音楽監督も務めたマズア。両者のコラボがアッと驚く快演を展開。「ポギーとベス」は出色の出来と賞賛された。
ポピュラーなクラシック作品を低価格に、かつ本場演奏家でと欲張って、しかし解説は一切なしの割り切り系シリーズ“Premium 999”。Vol.001の本盤は、マズア1回目の全集からの有名曲カップリング。ゲヴァントハウスのふくよかな響きとマズアの柔和な音楽は、第6番の前半とベスト・マッチだ。
発売元
ニホンモニター株式会社ラジオ放送用の制約のためか強い音が弱く、逆に弱い音が強く収録されており、全体像がちょっと見えにくい。それを乗り越えて耳を傾けると、今では聴くことのできないひなびた響きと、機能性をあまり重視しない田舎風の音楽運びが面白い。解説もマニアック。
制作・出演
J.S.バッハ / クラウス・ヘーガー / クリスティーナ・ランズハマー / トーマス・クヴァストホフ / ハンノ・ミュラー=ブラッハマン / マクシミリアン・シュミット / マリー=クロード・シャピュイ / ヨハネス・チャム / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / リッカルド・シャイー清廉でピュアな音楽と声を聴かせる歌手たちが素晴らしい。そしてそれは、ピリオドとモダンの両者を取り入れたシャイーのスタイルにピタリと一致する。大時代的な感動の身振りがまったくないため、汚れのないドラマが生き生きした運びの中に息づいている。★
ムターのメンデルスゾーン・アルバム。協奏曲ではムターらしい表現の幅の広い独創的な演奏が聴ける。ピアノ三重奏曲第1番では、個性的なムター、ロマンティックなハレル、優美なプレヴィンの組み合わせが面白い。ソナタはプレヴィンとの親密なデュオ。
制作・出演
HenrikWahlgren / J.S.バッハ / クレメンス・レーグナー / グンデル・ジャンネマン=フィッシャー / スザンヌ・ヴェッテマン / デイヴィッド・ペーターゼン / ヨッヘン・プレス / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / リッカルド・シャイーシャイー初のバッハ。彼もまた現代楽器を使用しながらも古楽器奏法を取り入れた、いわゆる最近流行のスタイルである。明るい軽妙さと、ゲヴァントハウスの特に管楽器奏者のうまさが前面に出たものである。全体の響きもすっきりと整理されており、爽快である。
ゲヴァントハウス管の音楽監督を務めていた時の録音。マズアが得意としていたリストの作品集で、リストにありがちな大仰な身振りを排して、リストの甘美なロマンティシズムを重厚な響きの中で表現している。
これは記念の年に非常にふさわしい。異稿や断片、補筆作品などを収めているが、主要な作品に関連するものなのでたいへんに興味深い。「スコットランド」も違いが大きいが、「フィンガルの洞窟」は現在知られているものとまったく違う。一聴をお勧めしたい。
発売元
日本コロムビア株式会社メンデルスゾーン生誕200年企画盤を“エターナル”シリーズでリリース。モーツァルトにも比せられた早熟の天才、メンデルスゾーンの作品を俯瞰できる5枚組で、当代一流の演奏家を配した充実のBOXとなっている。
制作・出演
クルト・マズア / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ゴトハルト・シュティール / テオ・アダム / ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ / メンデルスゾーン / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / ライプツィヒ放送合唱団 / ローゼマリー・ラングバッハの「マタイ」あたりの作品と比べると、このメンデルスゾーンの作品は実に優美であり、宗教的なストイックさも薄いので、どんな聴き手にも受け入れられるかも。明るい確信に満ちたマズアの指揮、作曲者ゆかりのオケ。ともに作曲家への愛情が滲む。
ゲヴァントハウスの幾分くすんだ、ドイツ的な響きを持ったマーラー。甘美で退廃的なマーラーではないが、この曲の持つ聴きどころの第2、第4楽章の「夜の歌」の雰囲気が良く出ている。ちょっと独特なマーラーだ。
発売元
キングレコード株式会社チャイコフスキーのもっとも人気のあるピアノとヴァイオリンの協奏曲を収めた嬉しい一枚。レーゼルの明確で堅固な構築力やフンケのよくうたうロマンティックな表現力、そしてスケールの大きなマズアの指揮が堪能できる。
制作・出演
ギュンター・コーツ / フランツ・コンビチュニー / ヘルムート・コッホ / ベルリン放送交響楽団 / ベルリン放送合唱団 / ベートーヴェン / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / ライプツィヒ放送合唱団発売元
キングレコード株式会社コンヴィチュニーは「合唱幻想曲」のみで、ほかはコッホが指揮している。ドイツの伝統が、合唱にもオーケストラの響きにもしっかりと受け継がれた名演で、珍しい曲もあり、地味だが価値のある一枚だ。