制作・出演 : ラッセル・ワトソン
タイム・トゥ・セイ・グッバイタイム・トゥ・セイ・グッバイ
モリコーネはオペラ的な歌唱でドラマティックに聴かせ、ポップスのスタンダード・ナンバーはよりナチュラルに……と、作品によって歌い方を柔軟に変える器用さは健在だ。さり気ない語り口に以前より深いメッセージ性を感じさせるのが、病を乗り越えたラッセルの新境地。
ザッツ・ライフザッツ・ライフ
紆余曲折の末にたどり着いた感のある、素晴らしいヴォーカル・アルバム。彼の本質がポピュラー歌手だということを輝かしく示す、再デビュー盤といっていいだろう。うっとりするほどの美声と歌い口。彼のドラマティックな運命が生んだともいえる、感動的な一枚だ。★
ベスト・オブ・ラッセル・ワトソンベスト・オブ・ラッセル・ワトソン
発声を切り替えて、クラシックとポップスを自在に行き来することのできる数少ない歌い手であるワトソン。ここでは、彼の変幻自在な声色と千変万化する音楽の表情がたっぷりと味わえる。声帯ポリープの手術以後、さらに表現力が大きくなった彼の今後にも期待したい。
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