制作・出演 : リッチー・コッツェン
MR.BIGの元ギタリストによる通算16枚目のソロ作。4曲を除いて自ら全パートをプレイし、ソウルフル&グルーヴィ&ファンキーに迫る。アコースティック・バラードもあるが、全編で弾き倒されるパワー満載のギター・プレイこそ肝だ。「アイ・ウォント・ユー・バック」はジャクソン5のカヴァー。
MR.BIGへの電撃加入で話題を呼んだ実力派ギタリストの、自らヴォーカルを取るソロ作としては通算6作目。定番だったファンキーなノリが後退し、全体的にブルージィでレイド・バックした雰囲気がちりばめられているが、地味ながらルーツに忠実な作風はさすがだ。
ジャンル
世界で一番“濃ゆい”ベーシストによるファンキーかつヘヴィでテクニカルな“ファンク・メタル”作品。しかしあくまで歌モノな仕上がりが嬉しい。かつて自らがレコーディングにも参加したhideの「ブルー・スカイ・コンプレックス」のカヴァーも見事。
腕っききギタリストのブルージィな98年作。マネージメント側売り出し文句の“ヤング・クラプトン”がマトを得ているとは思わないが、ゴツゴツとてらいのない音はあくまで直球勝負を貫く気概にあふれて男らしい。きっとイイ奴なんだろうな。
ギターを抱えた一匹狼、リッチーのガッツの入った97年作。T.M.スティーヴンスとのファンキーな共演盤が有名な彼だが、今作ではもっとロック寄りのサウンドにチャレンジ。ちょっと初期ホワイトスネイクを思わせるブルース・ロック作に仕上げている。
ご他聞にもれず、この人もとかく早弾きのみを語られがちだが、決してそんなことはないと実感できる仕上がりだ。いろいろなタイプの曲がそろってるから、インストでも退屈しない。早くても感情のこめられたモノは作れるんだという意気込みが伝わる一枚。
アルバム毎にサウンドのカラーを変えて行く彼だが、本作は彼が思う存分にギターを弾きまくった、得意のインスト作品集。ここではフュージョン・サウンドに挑み、今までとひと味違う新たな魅力を開花させている。