制作・出演 : リリー・クラウス
制作・出演
A.N.オーサー / シモン・ゴールドベルク / ジェラルド・ムーア / パウル・ヒンデミット / フィルハーモニア管弦楽団 / フレデリック・リドル / リリー・クラウス / ワルター・ジュスキント晩年は日本に住んでいたゴールドベルクの遺産。ベルリン・フィル時代の弦楽四重奏が初発売だが、残りは既存の音源である。彼ほど端整なヴァイオリンを弾いた人は希有で、その清らかさは聴きこめば味わいがいっそう増す。最晩年の録音も今となっては貴重。
発売元
日本コロムビア株式会社1950年代前半のモノラル録音、マスターの経年劣化、種々の不利な条件を払拭してしまうクラウスのモーツァルトが4枚のCDに集大成されている。最新のデジタル機器を通して、VOXが記録した演奏が戦後復興期のウィーンの空気ごと再現されるさまは圧巻。
モーツァルト生誕200年記念として録音された全集の第1集。クラウスの代表的なものであると同時に、数多(あまた)ある全集の中でも異彩を持った名盤だ。ソナタも小品も独特の芳香を放っていて美しい。
モーツァルト生誕200年記念の年に録音された全集の第3集。クラウスの最良の状態での演奏が優れた録音で残された、まことにありがたい一枚だ。後期のソナタなど、比べようもない美しさにあふれている。
モーツァルト生誕200年記念として録音された全集の第4集。クラウス全盛期の演奏で、モーツァルトの全集の中でもトップに挙げる人もいるほどの名演だ。ここでは、とりわけ第8、9番のソナタが素晴らしい。
モーツァルト生誕200年記念の年に録音された全集の第5集。彼女の代表的な録音で、絶品とも言える演奏が感動的なトルコ行進曲付のソナタやロマンティックな幻想曲など、聴きごたえ十分な一枚となっている。
私生活でも親密だったというゴールドベルクとの、優雅な語らいが至福の時をもたらす名演。戦前のSP録音だが、十分に鑑賞に堪え、クラウスの澄明なピアニズムも、ゴールドベルクの艶やかな音も楽しめる。
繊細ながらも豊かな表現力を発揮しているクラウスのピアノに、いくぶん線が細めで清々しさの漂うゴールドベルクのヴァイオリンが見事に調和。今では聴くことのできない雰囲気を持った演奏だ。