制作・出演 : リンチ・モブ
2016年にドッケンに復帰して来日公演を行い話題となったジョージ・リンチが自己のバンド、リンチ・モブを率いて約2年ぶりにアルバムをリリース! 90年代初頭の彼らを思い出させるようなブルージーでグルーヴィーなハード・ロック・ナンバー満載! ジョージの妖艶なギター・プレイも健在だ! 80年代に大ブレイクしたドッケンが1989年に解散した後、ジョージ・リンチ(g)がドッケンのメンバーだったミック・ブラウン(ds)、 オニ・ローガン(vo)らと結成したリンチ・モブ。アルバム『ウィキッド・センセーション』(1990年)でデビューを果たした彼らは、オニに替わって、 ロバート・メイソン(vo)を迎えて、2ndアルバム『リンチ・モブ』(1992年)を発表したものの、バンドは解散。 その後、ジョージは再結成ドッケンへの参加をへて、90年代末にリンチ・モブを復活させる。 復活リンチ・モブではチューニング・ダウンをしたモダン・ヘヴィ・スタイルの音楽をプレイする一方で、ジョージは様々プロジェクトでアルバムをリリース。 すると、オニが再復帰して2009年にリリースした『スモーク・アンド・ミラーズ』からリンチ・モブは初期のような音楽性に戻ると、4曲入りミニ・アルバム 『SOUND MOUNTAIN SESSIONS』(2012年)、アコースティック・アルバム『UNPLUGGED LIVE FROM SUGARHILL STUDIOS』(2013年)、 新曲と既発曲をまとめた『SUN RED SUN』(2014年)、フル・アルバムの『レベル』(2015年)をリリースする。 その後、ジョージはストライパーのマイケル・スウィートとのプロジェクト、ドッケンに復帰してのジャパン・ツアー、キングスXのダグ・ピニック(b, vo)と KORNのレイ・ルジアー(ds)とのトリオKXMの2ndアルバム『SCATTERBRAIN』(2017年)などをリリースし、今回、リンチ・モブとしては約2年ぶりとなる アルバム『ザ・ブラザーフッド』を完成させたわけである。 アルバムに参加しているメンバーはジョージとオニの他にクワイエット・ライオット、グレイト・ホワイト、ドッケンなどでプレイしたショーン・マクナブ(b)、 元ブレットボーイズで、現在はバーニング・レインのメンバーであるジミー・ダンダ(ds)。アルバムのタイトルの『ザ・ブラザーフッド』は、 バンドは自身の第二の家族であり、兄弟であるという意味を込めて付けたということだが、ジョージらしいグルーヴィーなギター・リフを軸に ブルージーなフィールを交えたナンバーはどれも活きが良く、オニのエモーショナルな歌唱など、彼らの魅力を満載した内容になっている。 【メンバー】 オニ・ローガン(ヴォーカル) ジョージ・リンチ(ギター) ショーン・マクナブ(ベース) ジミー・ダンダ(ドラムス)
ジョージ・リンチ率いるリンチ・モブが、オリジナル・シンガーのオニー・ローガンの復帰で完全復活してリリースするアルバム。ソウルフルな歌と火花散るギター・プレイが魅力のバンドだが、今回は楽曲重視。そのぶん、主張するギター・プレイは減ったが、個性的フレーズはジョージらしい。
ドッケンが今様ヘヴィ・ロックに接近したのは、実はあなたの仕業だったのですね……と言いたくなる音。スーパー・ギタリスト、ジョージ・リンチ率いるリンチ・モブの新路線は、露骨な程にモダン・ヘヴィ。なのにそれでもギターには哀愁味があるのだな。