制作・出演 : ルイス・ナッシュ
NYの伝統派テナー・サックスの若手グラント・スチュワートによるブルーノートの名曲集。骨太で朗々としたトーンが魅力的。サイドメンも気持ちよくスウィングしてグラントを支え、特にギターのジョー・コーン(アル・コーンの息子)が光る。
リニーが長年在籍したバンドの親方で、恩師でもある故ジョー・ヘンダーソンに捧げた作品で、収録曲はどれも故人の愛奏曲。恩師の優れた音楽性を浮き彫りにしながら、しかもそこに彼女自身の個性が輝く編曲が斬新。刺激的で創造性あふれるピアノ・トリオ演奏だ。
ロブ・マウンジーをアレンジャーに迎え、ニューヨークの一流奏者とレコーディングしたラブ・ソング集。グルーヴ感のある演奏にのせてパワフルに歌う「サニー」、グラント・スチュワートのテナーがムーディに絡む「ドント・ノウ・ホワイ」、MISIAのヒット曲を英語詞でカヴァーした「エヴリシング」など聴きどころは多彩。
これは理屈抜きで楽しめるピアノ・トリオ。82年生まれ、ピーターソンやウィントン・ケリー、ガーランドなど、50年代に活躍した人気ピアニストの影響を色濃く感じさせるニマーのヴィーナス第3弾。安定感のあるベテラン二人のリズムを得て、お馴染みのスタンダードをフレッシュに演奏。
発売元
日本コロムビア株式会社6月にリリースしたベスト盤も好調な矢野沙織の、オリジナル・アルバム第5弾。ロニー・スミス(ハモンドオルガン)、ピーター・バーンスタイン(G)、ウイス・ナッシュ(Dr)との共演で、「ダニー・ボーイ」「星に願いを」他のスタンダード曲、ユーミンの「ベルベット・イースター」、オリジナル曲(5曲)を収録。
エリック・アレキサンダーの好敵手と目されるカナダ出身のテナー奏者の新レーベル移籍第1弾。ソニー・ロリンズを思わせる逞しい音色とフレーズが、この人の持ち味。ギターのバーンスタインもソロイストとして大活躍。親しみやすい選曲で初心者も気軽に聴ける一枚だ。
三頭とも言える強力トリオがガーシュウィンからボンファ、ケニー・バロン、モンクまで取り上げたスタンダード集。有名曲(1)の冒頭からベース・ソロに入るところなどこのトリオならではの呼吸の妙/間を見るようでもあり、自由でリラックス・ムードにあふれたトリオ作。★
90年代から輸入盤が話題になっていた歌手。ついに日本盤登場。1959年シカゴ生まれ。これはテラーク第1作で、ブルースを基調にした選曲。スケールの大きい、ダイナミックな歌い方が特徴。スキャットも達者。アップ・テンポで畳みかける一方、バラードはしっとりと。
発売元
株式会社ポニーキャニオン晩年のアート・ペッパーの相棒。本作はその故人の思い出に捧げられている。1曲を除き、他はペッパーが演奏した曲。ケイブルス独特のアクセントで弾く、凛々しくリズミックなプレイは健在。バラードでの歌心がグッと高まっていく様子に年輪を重ねてきた味わいがある。
第2回モンク・コンペティション優勝者であり、ヘレン・メリルの伴奏でも知られるピアニストのヴィーナス・デビュー作。モチーフはロジャース&ハマースタインによるミュージカル。1枚まるごと歌曲のせいか、飽きのこない構成でプレイも歌心にあふれている。