制作・出演 : レナード・バーンスタイン
話題のコミック『のだめカンタービレ』のTVドラマ版で演奏されるクラシック曲を、キャラクター別に収録したコンピレーション。本作では、指揮者を目指すエリート音大生・千秋真一に関係する名曲が楽しめる。
大評判をとったTVドラマゆかりの企画盤。とはいえ、音源は放送使用のものではなく、ライナーも一色刷り二つ折りで、中身はしごく普通の楽曲解説と、楽しそうな外面に比べて内容はちとサービス不足。サワリだけ収録の“特別ヴァージョン”音源が唯一のオマケ要素。
バーンスタイン2度目の全曲録音から、標題付きの人気曲2曲をカップリングしたアルバム。円熟期のバーンスタインによる深々とした表現が、シューマンのロマンティシズムを十全に表現し尽くしている。
2006年、W杯に向けて発売された企画アルバムだが、発売直後に日本はあっさり敗退。さらに、2週間とたたず中田ヒデが引退表明と、落胆するファンへの慰めの一枚(?)となってしまった。宮本の選曲は、はからずもしっとり系の作品ばかりで、ちょうど良かったか。
レコード・アカデミー賞を受賞した交響曲全集からの分売。バーンスタインのウィーン・フィルに対する畏敬と、ベートーヴェンの曲に対する真摯な気持ちが重なった、古典性を重んじた演奏といえる。
最高の音で楽しむために!
バーンスタイン&ウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」と「エグモント」序曲。全体にしなやかな柔軟性がうかがえる造形で、過度な劇的強調を避けた演奏が心地良い。
バーンスタインは80年代にウィーン・フィルともブラームスの交響曲全曲を録音しているが、こちらではよりエネルギッシュな演奏が聴ける。充実したオーケストラの響きが印象的。
1981年10月にライヴ・レコーディングされたバーンスタイン&ウィーン・フィルによるブラームスの4番シンフォニー。特に第4楽章クライマックスの盛り上がりの激しさが圧巻。
バーンスタイン3度目でかつ最後となった「悲愴」の録音盤。物議を醸した終楽章の超スローテンポなど、大胆不敵なアプローチで知られる演奏。IPOとの「イタリア奇想曲」を追加。
大砲の実射音が入っている「1812年」ほか。チャイコフスキーの音楽に深い共感を示したことで知られるバーンスタインの思い入れが感じられる、熱い演奏が聴ける。
バーンスタインのざらっとした響きとアンサンブルで聴くと、新古典ストラヴィンスキー特有の冷たいシャープさよりも、前の時代のバーバルな賑々しさが現われ出る。とりわけ響きの仕掛けの多彩な「3楽章の交響曲」は、リズムのキレも上々で快調ヴィヴィッド。
名指揮者バーンスタインの晩年にあたる、80年代のシューマン録音。伝統と格式を誇るVPOを相手に、彼が表現したかったといわれる深い慈しみあふれる音が迫る名演。