制作・出演 : ロリン・マゼール
シューベルト交響曲全集 マゼール&バイエルン放送交響楽団 マゼールがバイエルン放送交響楽団の首席指揮者を務めていたときにおこなわれたシューベルト交響曲全曲演奏会のライヴ録音のCD化。 【シューベルトの交響曲】 シューベルトの8つの交響曲のうち、『未完成』と『グレート』以外の6曲は、シューベルト16歳から21歳にかけて書かれており、交響曲第1番と第2番は特に古典的な要素が印象的で、軽やかな仕上がりの音楽となっています。 交響曲第3番ではシューベルトらしさが強まり、第1楽章の生命力あふれる豪快な音楽は実に魅力的です。 シューベルト自身が『悲劇的』と名付けた交響曲第4番は、ドラマティックな第1楽章はじめ聴きどころが多くなります。 交響曲第5番では一転、トランペットとティンパニを使用しない優雅な音楽が志向され、モーツァルト風ともロココ風とも形容される美しさを示していました。 続く交響曲第6番は、大幅にスケールアップした作品で、どこかベートーヴェンの交響曲第1番を思わせるところもあり、また、『グレート』と同じハ長調ということで「小ハ長調」と呼ばれたりもしていました。 【マゼールのシューベルト】 マゼールは全集サイクルにあたって、作品に合わせたオーケストラの規模を採用、演奏会場も収容人員1300人ほどの中規模ホールであるプリンツレゲンテンテアターを選び、なるべくシューベルトの音楽にふさわしい条件に配慮した上で演奏に臨んでいます。 そうした全集サイクルをライヴ録音した今回の全集ボックスでは、短期間に収録されたため、音の傾向に統一感があるのも大きな長所となっています。(HMV) 【収録情報】 シューベルト: ・交響曲第1番ニ長調 D.82 ・交響曲第2番変ロ長調 D.125 ・交響曲第3番ニ長調 D.200 ・交響曲第4番ハ短調 D.417『悲劇的』 ・交響曲第5番変ロ長調 D.485 ・交響曲第6番ハ長調 D.589 ・交響曲第8(7)番ロ短調 D.759『未完成』 ・交響曲第9(8)番ハ長調 D.944『グレート』 バイエルン放送交響楽団 ロリン・マゼール(指揮) 録音時期:2001年3月 録音場所:ミュンヘン、プリンツレゲンテンテアター 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ) Powered by HMV
最高の音で楽しむために!
南国イタリアで受けた印象をもとにした、眩いまでに?剌とした晴朗で快活な《イタリア》。ルターのコラールや宗教的な素材が数多く採り入れられた、宗教改革300年祭で演奏するために21歳のときに作曲された《宗教改革》。メンデルスゾーンの2曲の交響曲をカップリングした一枚です。デビュー当初から鬼才として旺盛な指揮活動を展開したマゼールがベルリン・フィルハーモニーを指揮した、明快で輝かしい響きに満ちた演奏でお聴きください。
古典的な均整感を漂わせながら民俗的要素を抽象的に昇華させ、絶望感や苦悩が独特の音楽で表現された《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》。オーケストラの各パートを独奏楽器に起用した、華やかな演奏効果で知られる《管弦楽のための協奏曲》。名実ともにバルトークの代表作である2曲の管弦楽曲を収録した一枚です。小澤指揮のボストン交響楽団と、マゼール指揮のベルリン・フィルハーモニーそれぞれの持ち味を聴き比べてください。?
最高の音で楽しむために!
チャイコフスキーのピアノ協奏曲全集から第1番と第3番をカップリングした作品。“鋼鉄のピアニズム”といわれて一世を風靡し、硬軟併せ持つ美しいピアノを聴かせた、ギレリスの素晴らしい名演のひとつだ。
イギリスの管弦楽作品の大人気作であるホルストの「惑星」と、近代ロシアのバレエ音楽の名作の一つ、プロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」に、マゼールとフランス国立管弦楽団がかつてない新鮮な表現をうち立てた話題盤です。最近、日本のJ-POPシーンでも有名になった「ジュピター」を含む交響組曲「惑星」はスペクタクルで迫力に富んだ表現に加えて、ソフィスティケイトされた響きと旋律が独特の魅力を醸し出す。「3つのオレンジへの恋」も歯切れ良いリズムと豊かな表現づけが、バレエの明るい雰囲気を生き生きと伝えています。
伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。甘美な音色、デフォルメした表現が精彩を放っている。