制作・出演 : ロン・カーター
60年代のマイルス・サウンドの基本として位置づけられる、クインテットのスタジオ作品2作目。名曲「フットプリンツ」「フリーダム・ジャズ・ダンス」などを含み、アルバム収録曲以外に完奏が存在しない、完璧なまでの完成度を誇る1枚。
黄金クインテットのほか、チック・コリアとデイヴ・ホーランドの参加も嬉しい初期エレクトリック・マイルスの1枚。前後の作品に比べるとまとまりに欠けると言われるが、その分、各メンバーの成長過程を垣間見ることができる。
1964年2月に行なわれたNYのフィルハーモニック・ホールでのライヴ盤。同じステージを収録した『フォア&モア』が“動”、本作が“静”と言われるように、落ち着いたナンバーを中心に収録。人気の高いライヴ盤のひとつ。
60年代のマイルス、スタジオ4部作の1番目にあたり、共演者の創造性あふれる音がマイルスを引き立たせた名盤。アブストラクトな雰囲気の演奏から、ジャズからの脱皮への模索すら感じさせる。
1964年9月のベルリンでのライヴを収めたアルバム。ジョージ・コールマンとサム・リヴァースを経てついにショーターが参加した黄金クインテットによる名演。彼が参加することでバンドにダイナミズムが生まれた。
1964年7月に行なわれた、東京は厚生年金会館でのライヴ盤。アヴァンギャルド系サックス奏者サム・リヴァースのアグレッシヴなプレイが、本作の前後のテナー奏者とまったく異なり、ゆえにバンド全体もシフトしている点が特徴的だ。
1964年2月録音のライヴ盤。同じステージを収録した『マイ・ファニー〜』が落ち着いた曲中心であるのに対し、本作は「ソー・ホワット」や「フォア」といった往年の代表曲から「ジョシュア」や「セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン」などの新曲まで、ファスト・ジャズを中心に収録。
『セブン・ステップス〜』の直後のライヴ盤。新生強力リズム隊のエネルギッシュなプレイとマイルスのフリー・ブローウィングがかったソロが聴きどころ。この頃からライヴ盤リリース・ラッシュが始まった。
発売元
キングレコード株式会社現代ジャズ・ギターの名手、ジム・ホールがCTIレーベルに残した音源から構成されたベスト・アルバム。大名曲「アランフェス協奏曲」をはじめ、ジャズ・ギターの魅力がいっぱいに詰まった1枚だ。アート・ファーマーの演奏も楽しめる。
発売元
キングレコード株式会社ジャズ・ベースの大御所、ロン・カーターのCTI音源から構成されたベスト・アルバム。ピッコロ・ベースをフィーチャーし始めた時代の音源で、グルーヴ感あふれる低音の魅力あふれるベース・ソロを聴かせてくれる。
マイルスとギル・エヴァンスがボサ・ノヴァの名曲を取り上げたアルバム。ギルらしい美しいハーモニーとマイルスの一音一音を大切にするソロが魅力。余分な緊張感がない分、肩を張らずに聴ける1枚。
制作・出演
サム・リヴァース / ジョージ・コールマン / トニー・ウィリアムス / ハービー・ハンコック / フランク・バトラー / マイルス・デイヴィス / ロン・カーター / ヴィクター・フェルドマンベテランのピアニストが、ベースの巨匠ロン・カーター、気鋭ドラマーのオマー・ハキムと組んだ、まさにVIPにふさわしいトリオ。華のある流麗なピアノをスウィンギーなベースと切れ味の良いドラムスがサポート、オーソドックスなジャズを小気味よく楽しませる。
リードは、若手ピアニストのなかでもオーソドックスなスタイルで注目を集める逸材。この作品ではジャズ喫茶などでおなじみの名曲を数多く取り上げており、いかにも日本人のプロデューサーらしい選曲が特徴。リラックスして楽しめる一枚だ。