制作・出演 : 十代目
落語家・柳家小三治の2001年9月録音のライヴ盤。美味でありながら独特の異臭を放つドリアンの話から、古典落語「備前徳利」へと繋げていく。彼ならではの話術の妙を堪能できる。
柳家小三治の第2期ライヴ・シリーズの3作目。2004年7月に録音されたもので、性格俳優型の話術の妙が余すところなく披露されている。人気演目の「船徳み」がたっぷり楽しめる一枚だ。
柳家小三治の落語アルバム・シリーズ。本作には、結末まで演じられることが少ない「野晒し」を収録。2006年12月に開催された“朝日名人会”でのライヴ録音で、約50分に及ぶ名演が心ゆくまで堪能できる。
五代目古今亭志ん生の長男で、志ん朝の兄でもある馬生の名演集シリーズだ。生前の馬生の高座は、辛気臭く感じられたが、いま聴くと意外と抜けている感じである。待ったなしと約束で始めた碁で仲違いしてしまう「笠碁」、新宿の廓女郎と馴染み客の化かし合いでの馬生の口調が、弟・志ん朝を思い出させる。芸風は異なっても、やはり兄弟と思わせる。町内の連中が、飛鳥山に出かけて賑やかな花見でひと芝居演じようとする「花見の仇討」の、グズグズになっていく過程が可笑しい。真夏にミカンを食べたいという若旦那ために、ミカンを探す粗忽な番頭さんの噺「千両みかん」。「品川心中」では、珍しくサゲまで演っている。殿様に見初められた町娘が男子を出産し、ぐうたらな兄・八五郎の噺「八五郎出世(妾馬)」。錦のふんどしを締めた与太郎が女郎買いに行く「錦の袈裟」。
落語CDの定番「NHK落語名人選」の新ヴァージョン。柳家小三治は、噺の設定や背景にありきたりではない考察を加えて、落語の登場人物を増す、磨かれた話芸をもつ名人のひとりだ。
落語CDの定番「NHK落語名人選」の新ヴァージョン。江戸っ子気質を感じさせる軽妙洒脱の芸風で知られ、2004年に亡くなった桂文治。滑稽落語一筋の、飄逸な爆笑落語を。
空前の落語ブームの中、コロムビアに保管されてきた名人達の名演を集めた究極の落語入門CD集。名人達の十八番を堪能することができる。
落語家・小三治が、ラジオ歌謡と言われた懐かしい歌をピアノの伴奏を得て歌っている。歌が好きだった少年の頃の物語を、“まくら”シリーズでお馴染みの語りを聞かせ、かなり稽古をつんだ歌をうたっていく。しんみりニッコリさせる懐かしの歌の数々だ。
(1)は先代もよくかけていた噺だが、ウドンやキシメン、トロロそばの食べ分け、善光寺のそば食い大会など各所に工夫がみられる。(2)は六代目三遊亭圓生の十八番ネタに挑戦の勇気を評価。年増女の色気にもう少し味わいが出てくれば……というところで次回の「庖丁」に期待。
町内の旦那衆の素人芝居で「仮名手本忠臣蔵」を演ることになり、建具屋の半ちゃんがその気になってしまう「蛙茶番」。文治は噺の関連する事柄をギャグやくすぐりをちりばめつつ解説する。「御血脈」でも、歌舞伎に造詣の深い文治らしい噺になっている。
禁酒を誓いあった息子の留守中、親父はこっそり一杯……、が何杯にもなってヘベレケに。そこに息子が帰ってきて、という親子酒。また藩士一同に禁酒令が出たなかで、番屋の検問をかいくぐって酒屋へ通ろうとする禁酒番屋。無類の酒好きの文治の真骨頂に触れることができる二席だ。
芸歴が半世紀を越える、10代目桂文治の十八番集。朝日名人会でのライヴ録音。「掛取り(かけとり)」と「火焔太鼓(かえんだいこ)」に江戸前の味のある語り口が冴える。
一席1000円で、好きな演目を選んで気軽に楽しめるCDシリーズ登場。ラインナップは志ん生、小さん、文楽、金馬、小三治など、豪華な噺家陣。この値段なら全20タイトル制覇も夢じゃない?