制作・出演 : 外山啓介
2007年のサントリーホールを完売にして成功させた衝撃的なデビュー公演以来、 毎年開催される日本の主要ホールでのリサイタル・ツアーでは、 作品本来の魅力に誠実な完成度の高い演奏で多くのファンを虜にするピアニスト外山啓介。 自らのレパートリーの中でも特に重要視するベートーヴェンのソナタをついにレコーディングしました。 彼ならではの色彩感豊かな響きと正統的な演奏スタイルが結合し、魅力溢れるベートーヴェンのソナタ集の誕生です!
<収録内容> 01 リスト:愛の夢 第3番 02 シューマン/リスト:献呈 03 リスト:コンソレーション 第3番 04 ワーグナー/リスト:イゾルデの愛の死 05 リスト:バラード 第2番 ロ短調 06 ドビュッシー:ロマンティックなワルツ 07 ドビュッシー:喜びの島 08 ラヴェル:ラ・ヴァルス 外山啓介(ピアノ) [録音]2016年12月2日〜4日 稲城市立iプラザ
日本を代表する世界的アーティストの名盤がごっそり集結! まさに究極! 邦人演奏家・オーケストラを主体とした“ベスト100”シリーズ。 本作は、外山啓介(ピアノ)の演奏による、ショパンの≪英雄ポロネーズ≫他を収録したアルバム(2006年9月録音)。 <収録内容> 1. ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53 ≪英雄ポロネーズ≫ 2. バラード第1番 ト短調 作品23 3. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58 第1楽章:Allegro maestoso 4. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58 第2楽章:Scherzo.Molto vivace 5. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58 第3楽章:Largo 6. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58 第4楽章:Finale.Presto ma non tanto 7. 夜想曲第17番 ロ長調 作品62-1
前回(2009年)のラフマニノフのアルバムでひと皮剥けた印象を持ったが、今回は作品の内面にさらに深く入り込んでいく姿を見せてくれた。ショパン作品が生み出す響きの美しさに魅せられながら、親近感と喜びを持って演奏されていく。自身の音楽の方向性を見つけたようだ。
日本選手の活躍が期待される2010年バンクーバー冬季オリンピックに向けた企画アルバム。浅田真央が使用するハチャトゥリアン「仮面舞踏会」やライバルのキム・ヨナ、男子では高橋大輔やプルシェンコら注目選手の使用楽曲を収録している。
クラシックにオバマの名演説を単にかぶせた内容だが、そもそも米国では偉大な政治家のスピーチ自体が交響曲のようなものなのだ。選曲も、勇ましげで扇動的というより、高潔でドラマティック。しかし、これが日本の政治家だったら世にも奇妙な珍盤の誕生だぁ!
思いのほかうまい。粒立ちがいいとか、音に濁りがないとか、作りが明瞭明快だってのは、今時の若い人の共通の特徴だが、この人は、構成感の確かなこと、細部の表情がなかなかきめ細かく、結構陰影にも富んでいる。木も見て森も見ることができる俯瞰力を持っている。
アメリカン・アルバムだが、「エル・サロン・メヒコ」や「キューバ序曲」でラテン系のノリも楽しめる。アレンジがなかなか優れていて、ウインド・オケの美しさも聴くことができる。「ラプソディー・イン・ブルー」では外山啓介がきれいなソロを披露する。
若くなければ弾けないピアノ。サティの音楽からも屈折した諧謔性は聴こえてこない。技巧やあざとい表現に走ることなく、簡素な和音をていねいに紡いでいくことで生まれる清涼感。そこが魅力だ。フランス近代の名高い作品をしなやかな感性で描いた佳演。
外山啓介のデビュー・アルバム。外山は、84年、札幌に生まれ、東京芸術大学在学中に日本音楽コンクールで第1位を獲得した期待のピアニスト。このショパン・アルバムでは、若々しいフレッシュな感性による、繊細できれいな演奏が披露されている。