制作・出演 : 大隅寿男
「雨の日と月曜日は」の名カヴァー収録。 スタンダードからカーペンターズ、イーグルス、ポール・サイモンまでを しっとりと歌う彼女の魅力は色褪せない。 3回目の来日時にレコーディングした77年作。リラックスした表情で快調にスウィングする「イフ・アイ・ワー・ベル」や「アイ・ウォント・クライ・エニモア」、しっとりとした情感が滲む「セカンド・イン・ザ・クラウンズ」など、持ち味である温かみと品のよさを余すところなく伝える。イーグルスの「デスペラード」、ポール・サイモンの「時の流れに」といったポップ・ソングを自らのスタイルで消化しているのもいい。
堅実なドラミングで定評のある大隅は、40年の楽歴にあって今がもっとも音楽的に充実している。長年培ってきたサポート・ミュージシャンとしてのセンスとテクニックはリーダーとなっても必要不可欠で、それが趣味のいい作品作りに繋がった。
ベテラン・ドラマー大隅寿男の意欲作。フロント2アルトの編成が非常に新鮮、特にモンクの名曲「ウェル,ユー・ニードント」での2管によるテーマの展開はスリリングで、この曲の後半の盛り上がりを予感させる。7、10曲目は好きな曲、安定感のある大隅のソロがいぶし銀のように際立つ。
発売元
株式会社ポニーキャニオン『魂/Kon』でセンセーショナルなデビューを飾った沖縄の歌手。これがセカンド作。プロデュースは前作同様、ベーシストの井上陽介。スタンダードはもちろんだが、ドスのきいた迫力ヴォイスでソウルフルに熱唱するR&Bも最高。存在感のある歌声は、ただただ圧倒的。
発売元
株式会社ポニーキャニオン沖縄の金武出身の新人歌手のデビュー作。これが凄い。キュートなシュガー・ヴォイスの対極、ニーナ・シモンやビリー・ホリデイを思わせる声質とソウルフルな歌唱。ちょっと、これがデビュー作とは思えないほどの完成度。今後の成長にも注目したい逸材だ。
人気ベテラン・ドラマー、大隅寿男が新メンバーと組んだピアノ・トリオ作。ピアノは吉岡秀晃、ベースは古野光昭。各楽器のトップ・ミュージシャンばかりであり、彼らはスウィング感やグルーヴィなノリが抜群だ。こういう有名曲を吉岡のピアノで聴ける喜びは大きい。
ブラウン〜ローチ・クインテットのレパートリーを中心に、ジョー・ヘンダーソンの代表曲やジョビンのボサ・ノヴァをストレートアヘッドに演奏している会心作。ひたすらスウィングすることに徹した清々しい演奏。2曲にトランペットのドミニク・ファリナッチがゲスト参加。
ピアノ・トリオや歌伴に欠かせないのが趣味のいい大隈のドラミングだ。その彼にスポットを当てたリーダー作もこれまでにいくつか発表されてきた。決して出しゃばらず、それでいてきちんと自己も主張してみせる。そんな彼の持ち味が存分に発揮された一枚。
ベテラン・ドラマーの大隈が、気心のしれた仲間とともに、ブルース・フィーリングたっぷりの名曲をソウルフルに仕上げたトリオ盤。メンバー各人の身体に染み付いたアーシーな感覚を、ありのままに表出させ、心地よい時間がゆったりと流れていく。