制作・出演 : 小島麻由美
作詞作曲はもとより、「青いロンド」を除く全編曲も小島自身が担当。そのせいもあってか、ヴォーカルに内在する“ノリ”が前面に出た感のある8作目。歌謡曲的な猥雑さがリズムのよさにもつながる。この人ならではの、歌い手としての魅力だろう。40分弱と尺こそ短いが、密度は濃い。★
40〜50年代のジャズをベースにしたサウンド・メイク、猥雑と洗練の境界線を行き来する歌世界によって独自の音楽性を確立している小島麻由美の2枚目のベスト・アルバム。2000年代ジャズを牽引する菊地成孔がホーン・アレンジを手がけた「甘い恋」など19曲を収録。
ますます独自な音世界を展開する小島麻由美の7枚目のアルバム。ジャズと歌謡曲の融合なんて、そんな単純なものではなく、観光向きではないところばかりに行く音による世界旅行といった趣。いろんなところで聴かれるKYONのピアノも素晴らしい。
まるでオールディーズのようなレトロでポップなイントロから、小島節炸裂の艶めかしくみずみずしいメロディがこぼれていく。印象的なサビがあるわけではないが、心地よく聴ける名曲だ。色調もこの人にしては明るく、これはこれで小島の味だ。
ああ、なんてせつないのだ。本作では彼女特有の“かげり”が、明るくふるまおうとしている。ASA-CHANGのドラムを中心としたシンプルきわまりない音色と、叶わない渇望を投げかける歌声が、心地よいのに痛い。強烈な題名のインスト(2)での沈鬱な音風景も、特筆に価する。
夏の終わりにしっとり響く、ノスタルジックな一枚。とりわけオススメの(2)は、彼女ならではの小悪魔節が効いてメロメロになること請け合い。また、ハワイアン・テイストを取り入れたロッカ・ブルースの(1)や、ライヴならではの濃密感が味わえる(4)もステキ。
ASA-CHANGがプロデュースし、スカパラのメンバーも参加して、モロにオーセンティックなスカの曲。プレイもメロディもミックスもレトロに徹底して昭和歌謡的な匂いを出し、小島麻由美のエロいヴォーカルとぴったりフィット。4曲とも小島ワールド炸裂の傑作シングル。★
その比類なき独特のセンスで、多くのファンの支持を集める小島麻由美の4曲入りマキシ・シングル。リード・トラックはタイトルからも察することができるようにアップ・テンポの心浮き立つナンバー。
映画『SWEET SWEET GHOST』の主題歌「ding ding(doo ron ron)」のほか、アルバム未収録だった人気曲&代表曲を中心にセレクトした初のベスト・アルバム。