制作・出演 : 松田聖子
ベスト盤『バイブル』シリーズ第3弾。2枚組でDISC1が80〜85年、DISC2が86〜95年からそれぞれ選曲/編集。こうしてみると楽曲そのものも懐かしいが、作家陣に今も現役活躍中の超大物を続々と起用している点に逆に彼女の凄さを見せつけられる思い。
ようやくリリースの運びになった、松田聖子最初の結婚後初のオリジナル・アルバム。南佳孝、来生たかお、大沢誉志幸らのアーティストに加え彼女自身も一曲作曲。全曲の作詞とプロデュースは松本隆。透明感漂う気品に満ちたトータル・アルバムである。
なにからなにまで幸せずくめの、神田さんちの聖子ママ。それで「ようこそストロベリー・タイムへ」と幸せのおすそ分け、CD1枚買うのと引き換えに、してくれました。声は低めになっちゃったけど、ブリッ子技はスルドいまま。家庭平和の一助として。
NYのフィル・ラモーンにに続いて、LAのデイヴィッド・フォスターをプロデューサーに起用しての豪華版。サスガに、しっかりと隙のない内容に仕あがっている。彼女も、堂々と歌ってるしね。でも、新しい発見や新しい楽しみは、これといってなかったなぁ。
「大袈裟なタイトルだこと…」と思った私だが、なんのなんの。これが聴かせるのじゃ。特に[1]の前半部は圧倒的。いや、[2]の(12)ぐらいまで、歌謡ポップスの「華」が香り立つ。自選ベスト故に欠落しているシングル曲もあるが、聖子再認識に最適(ハート)。
「青い珊瑚礁」のヒットでアイドル歌手としての地位を手に入れ、この'80年12月に発表されたオリジナル・アルバムに含まれている「風は秋色」でその地位を確かにしている。セカンド・アルバムですでに貫禄めいたものがみえる。
デビュー曲「裸足の季節」を含む'80年8月発表の、松田聖子初のオリジナル・アルバム。この頃からすでに、かすれ気味の歌声を生かしたヴォーカル・スタイルをとっているが、高い伸びのある声をより強調した作りになっている。
1983年12月発表のオリジナル・アルバム。全曲ともに松本隆の詞で、その研ぎ澄まされた言語感覚と時代の先取りはさすが。これに応えた聖子のスケールの大きさ。ひところ彼女に対して女性たちが好意を持ったのもうなずける。
聖子ちゃんのローテーション・アルバム。シングル曲「ハートのイヤリング」「ピンクのモーツァルト」を収録。堂々とした歌い方をしていて、もう軽くこなしてるって感じさえする。誰がどんな曲を書こうが、さあいらっしゃいと自分の歌い方でこなしている。