制作・出演 : 横山幸雄
新しい石橋メモリアルホールのオープニング・ガラ・コンサートのライヴ。力感みなぎる情熱的な「ピアノ四重奏曲第1番ト短調」、端正さの中に宿る翳りが魅力的な「デュオ・ソナタ ホ短調」、底光りするような深みを湛えた「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第1番ト長調」--上野学園大学の豪華教授陣が、新ホールの門出を飾るのにふさわしい、聴きごたえ十分の演奏を繰り広げている。
古今東西、クラシックのピアノソロの名曲を1枚にまとめたアルバムです。これ1枚で、ピアノソロのクラシック歴史が分かる名演奏をそろえています。また、どの曲もメロディが美しく、優しい気分をもった楽曲ですので、リラクゼーションCDとしてもお楽しみ頂けることでしょう。
ソニー・クラシカルの名ピアニストが奏でるフランスの作曲家のピアノ曲の数々をお楽しみ頂くアルバムです。いずれの演奏者もフランス音楽の演奏に関しては最高の実力を持った、きら星のようなアーティストです。フランスのエスプリの世界をお楽しみ下さい。
横山が初のバッハに挑んだ。グールドと同じレーベルに、彼の得意曲を録音するのだから、プレッシャーは想像に難くない。しかし、そうした息苦しさは少しも感じさせない。許容範囲の中で自由に生き生きと、若々しく柔軟に歌うことによって成功を得た。
「シャコンヌ」でのきわめて強靭なタッチによる厳粛さから、たとえば第26変奏での夢幻的なまでの音色の幅広さが、表現力の高さを如実に物語っている。ただ(6)のクレジットは誤り。作品36-8「火花(「花火」と表記)」とされているが、作品72-11である。
21世紀のベートーヴェン演奏のひとつの指標を示す野心的なアルバムといえるかもしれない。30人あまりのオケ(指揮者なし)との共演ということで、アンサンブルはすこぶる緊密だし、響きも簡潔で切れが良く、曲構造の細部まですっきりと見通しがいい。現代ではとかく表現が過剰気味になったきらいのあるベートーヴェンの協奏曲演奏を見直し、なおかつ再発見したような清新極まりない演奏のように思う。何よりピアノを中心に据えた視点が要にあるのを痛感。横山のピアニズムの冴えが一層映えるアルバムである。
作品番号が与えられたベートーヴェンのピアノ曲すべてを演奏した98〜99年の演奏会シリーズはライヴ録音もされたが、その中から有名曲をチョイス。ロマンティックな語り口は彼の真骨頂。冴え渡る感性と高度な集中力によって、迫力のある熱い演奏となった。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。高度なテクニックを要求されるエチュードに真摯に取り組み、高い評価を受けたアルバムだ。
名ピアニストが作曲家であったロマン派時代がこれから復活するのかもしれない。横山幸雄が初の自作自演に挑んだこのアルバムは、郷愁を誘う優美な旋律と華麗なヴィルティオジティーが横溢する作品がズラリと揃う。横山は21世紀のラフマニノフになる予感がしてくる……。
ライヴによる協奏曲は、横山の優れたバランス感覚を印象づける。彼は、本場北欧の指揮者/オケと協調を保ちながら、安定した技巧とクリアな音色で、のびのびと自分の世界を築いてゆく。一方、ソロの小品集では、さりげない表情の中に抒情美が光る。★
エシェゾーとはブルゴーニュの銘醸ワイン。その名のごとく優雅で香り立つような演奏。だがそれだけではない。芯の強さをみせる矢部のヴァイオリン、それに知的な応答を返す横山のピアノ。聴き終わった後、贅沢な余韻を残すのもワインの酔いに似ている。★