制作・出演 : 武満徹
小澤指揮による70年代半ばと、若杉指揮の60年代の武満作品を集めたCDで、もともとは2枚のLPで発表されたもの。ともに武満作品において定評のある指揮者だけに、優れたソリストを擁し、その神髄に触れている。
制作・出演
アンドルー・クローレー / オリヴァー・ナッセン / ピーター・ゼルキン / ポール・クロスリー / マイケル・コリンズ / マイケル・トンプソン / マルク・ファン・デ・ヴィール / ロンドン・シンフォニエッタ / 武満徹イギリスの現代作曲家で武満の友人でもあったナッセンが指揮する2枚目の武満アルバム。ここでは最後の10年間の作品から選曲されている。淡い調性感と独特の透明感に彩られた晩年の武満ワールドが堪能できる。
武満が敬愛するニコレとホリガー夫妻に捧げた作品集。いずれも1970年と1971年の作品だ。まだ60年代の前衛の香りが強いころで、名手たちによる演奏が、尖鋭な美しさを湛えている。
フルートを愛した武満徹の80年代以降のフルート作品を、彼を敬愛するガロワの演奏で収録。後年の武満サウンドが確立された時期の作品で、スタティックで官能的なまでに美しい作品が並んでいる。
初期の傑作「ソン・カリグラフィ」、フィリップ・ジョーンズ・ブラスEns.のために書いた「ガーデン・レイン」ほか、50年代後半から70年代半ばの作品を集めている。武満の作風の変化が実感できる一枚だ。
武満徹の雅楽器と邦楽器のために書かれた作品を収録した一枚。邦楽器を使って最も成功した現代音楽が並んでいる。中でも「秋庭歌」は、雅楽器特有の音色を見事に生かし、至純の美しさを作り出している。
武満の還暦記念アルバム。これが録音された1990年までに書かれた主要なピアノ独奏曲を収めているので、武満の作風の変遷を知ることができる。小賀野の澄んだ音が、武満の音世界をよく表わしている。
長い間にわたって愛唱されている合唱曲をオーケストラと共演した(武満作品を除く)2010年3月のライヴ録音。やや小振りの合唱とオーケストラの音楽的相性はいま一歩で、両者の付き合いの浅さを感じさせるが、聴き手の心を踊らせる演目を堂々とこなす横綱相撲の貫祿は両者ともさすが。再勝負への期待がふくらむ。
最高の音で楽しむために!
4作はそれぞれ別公演(一柳はリハ?)からのもの。岩城お得意のジャンルというだけでなく、充実したソリスト陣やOEKの高い合奏能力も加わってどれも緻密な仕上がりとなっている。武満らの濃密な世界は細やかに描き分けられ、メシアンでは胸がすくようなドライヴ感も。
最高の音で楽しむために!