制作・出演 : 米良美一
ピアノを弾くエンタテイナー、HIROSHIのオリジナル曲で98年にピアノ版をリリース、コンサートで評判が高かったナンバーに作詞家の山川啓介が歌詞をつけ、カウンターテナー歌手の米良美一が歌った。切ないメロディに日本人が持つ思いやりの心を乗せて爽やかに歌い切った。
またしても鈴木&バッハ・コレギウムの快挙だろう。世界に誇れる『メサイア』の誕生と言いたい。音楽への熱気がひしひしと伝わり、天才と呼ばれる米良美一らの天に上るような響きとその熱との相乗効果か、一気に聴かせる。が、身近にも感じさせ、そこが凄い。
きっと出ると思ってました、クリスマス・アルバム。スタンダード・ナンバーに加えてオリジナル曲も2曲入って米良ファンにはたまらないプレゼントでしょう。英語の歌もちゃんと英語に聴こえるし。米良クン絶好調! 天使のコスプレもコワイもんなしだ!!
偶像礼拝を禁止しているプロテスタントには薦められないが、それ以外の人にとっては気持ちよく聴けるでしょう。ルネサンスからロマン派の作曲家までの、さまざまなアヴェ・マリア像が拝める。演奏形態も様々で、都会の生活に疲れたアナタに必要な1枚かも。
ブルーナをジャケットに使った「ブルーナ クラシックのお部屋」シリーズの10枚。子供の情操教育用CDで、曲目解説も分かりやすく、クラシック入門者用としても最適。演奏も定評のある音源のみを使用。
ブルーナをジャケットに使った「ブルーナ クラシックのお部屋」シリーズの10枚。子供の情操教育用CDで、曲目解説も分かりやすく、クラシック入門者用としても最適。演奏も定評のある音源のみを使用。
郷愁が甘さを超え、怒りや諦め、悲しみに通じるのが“今”という時代なのかもしれない。そう思わされてしまう曲と歌唱だ。後半で聴ける、彼の“カウンター・テナー”でない歌も、さすがと言うほかない。(5)や(8)では、心が泣いたよ、本当に。思わず沢知恵を連想。★
同種企画は数々あれど、このセットのポイントは、“模範演奏てんこ盛り”という視点を離れて、個性のゴチャゴチャ感を目指しているところではないかと。一瞬の抜粋でも個性を発揮しまくる宇野功芳はじめ、思わず「この演奏、誰?」と言いたくなる瞬間多々。
発売元
キングレコード株式会社短時間で耳をキャッチするメロディの宝庫という意味では、かの『クラシカル・エヴァー』をも凌駕する内容なのだ。第2弾となるとなかなかに特徴的なセレクションや音源も登場してくるもので、1枚目の(5)や2枚目の(7)など、原曲の形で聴けるのは嬉しい、かも。
“愛”にもいろいろある。それをキーワードに収集したコンピレーション・アルバムだが、思いのほか面白く味わい深く聴ける。とくに、米良が歌うR.シュトラウスとサティ、ハンマーフリューゲルの伴奏によるヘフリガーのシューベルトなど、歌曲に聴きものが多い。
依然としてブームが続く“癒し”にスポットを当てたコンピレーション・シリーズ2。カウンター・テナーの米良美一、白鳥英美子、らの甘美な歌声やクラシック、ポップスのアレンジなどを収録。
『もののけ姫』の主題歌で一躍脚光を浴びた、透明感ある美しいヴォーカルを堪能できるベスト・アルバムだ。21世紀にも歌い継がれるであろう数々の名曲を、のびのびと聴かせてくれる。
バッハ・コレギウム・ジャパンの近年の活動には目を見張らされる。地道に続けられるカンタータ全曲シリーズの生気に満ちた演奏が録音でも紹介されることは大変喜ばしい。青年期の名作108番における素朴な感動を1人でも多くの人に味わっていただきたいものだ。★
BCJのライヴを聴いて充実した時を過ごした後、録音でまたその素晴らしさを確認する。何という贅沢!ライブラリーに枚数が増えていくのが楽しみなCDなんて、最近そう多くはない。それにつけても米良美一の透き通る声、いつ聴いても惚れ惚れすること。
発売元
キングレコード株式会社寺神戸亮、鈴木秀美、米良良一といった日本の古楽演奏家のオールスター・キャストで、我が国バッハ演奏の水準を示すシリーズ第5作。選曲はワイマール時代の作品集で、コンパクトな作品の規模やメランコリックな語り口は、邦人演奏の感性にアドヴァンテージ。
これまでのすべてが一定の水準以上にあるものとはいえ、やはり回を重ねるごとに全体のクオリティが向上している。録音という特種環境への順応からくるメンバーの精神的なリラックスも大きな要因か。ことさら大書せずとも、カンタータ演奏の新たな地平が拓く。