制作・出演 : 舘野泉
フィンランドとつながりの深い舘野泉が、シベリウスだけでなくさまざまなフィンランドの作曲家のピアノ曲を紹介している好アルバム。1枚1050円の廉価での再発売。
舘野泉のデビュー40周年を記念して、彼の幅広いレパートリーのなかから選りすぐりのCDが再登場。舘野泉といえばフィンランド。フィンランドの名曲40曲が2枚に収められて2100円。
舘野泉のデビュー40周年記念アルバムはセヴラックのピアノ作品集。南フランス出身のセヴラックの、村人の生活や自然に根ざした美しい作品が舘野の詩情あふれるピアノ演奏で紹介される。
フィンランドが生んだ最初の国際的ピアニスト、ハンニカイネンの作品を、舘野泉が素晴らしいピアノタッチで再現。「幻想変奏曲」など、洗練されつくした魅力的な楽曲ばかりが揃っている。
パソコン用のCD-ROMに自然の風景や動物などばかりを扱うレーベルがあって、相当数を出している。フィンランディアのこの北欧シリーズもそれによく似ている。聴いている(見ている)だけで心が穏やかに安らぐ。この2つセットで売ればいいかも?!
カスキは1885年、フィンランド生まれの作曲家だが、シベリウスなどに比べ本国でも半ば忘れられていたようだ。舘野による再評価。いろいろな作曲家の影響を感じさせ、確かに音楽史を画するものではないが美しい旋律や豊かな抒情、音色の冴えを感じる瞬間がある。
発売元
キングレコード株式会社日本のちょっと古い曲が流行っててうさん臭いが、伊福部氏の場合は素直に受け入れたくなるから不思議。評論家の軽い言葉とは裏腹に、氏の飾らない解説からもその音楽からも、時代のリアリティとバイタリティがずっしりと伝わってくるからだ。
北欧の作品を精力的に取り上げている舘野泉。当盤は、FAZER社出版の『フィンランディア』というピアノ曲集をそのまま収録したという。教科書的な模範演奏CDとはまるで異なり、なんと音楽的な演奏! ため息が出るほど美しい素敵な小品集。
館野泉のシューマン・シリーズ第3弾。40年間ずっと弾き続けてきたという「幻想曲」も「クライスレリアーナ」も、作品から受けたものをありのままに再現しようとする姿勢が感じられる。真の情熱をもって弾かれたシューマンで、聴きごたえあり。