制作・出演 : 野々下由香里
高度な研究にもとづいた演奏スタイルに加え、あくまでヒューマンな表現と清らかな響きを聴かせるところがBCJの真骨頂。歌手の水準も高い。最も美しい宗教音楽とも讃えられる第180番での、野々下由香里をはじめとするソリストの献身的な歌唱は感動的だ。
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ・カンタータ全曲シリーズ。記念すべき第25弾には、鈴木が芸大時代に初めて演奏したカンタータであり、BCJの結成の際にも採り上げた、第78番が収められている。世界に誇るべきバッハ演奏だ。
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キングレコード株式会社着実に歩を進めて23作に達したBCJの全集録音。いまや世界的な評価を勝ち得たスタティックな演奏はコープマンらとも好対照を成す。独唱陣の音色の同質性、合唱・オケのバランスの良いサポートが、実績に裏打ちされた自信のほどを物語っている。
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キングレコード株式会社オーボエ・ダモーレのデュオや弦楽器同士の語り合うような絡み、そっと入ってくる合唱の精度の高さなど、最初に置かれた第8番(ホ長調の初稿を使用)の第1曲ですでに脱帽。第4曲のバスのアリアをはじめとするフルートも見事だ。躍動感や清澄さに満たされる一枚。★
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キングレコード株式会社鈴木雅明&BCJによるシリーズ第22弾。この巻から「コラール・カンタータ」に入った。海外の雑誌でも評価が高いこのシリーズは、日本人による初の全曲録音を目指して快調に進行している。
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンが進めているバッハのカンタータ全曲録音の第17弾。ここでは、新年のために書かれたカンタータが収められている。
鈴木雅明の卓越した解釈と鈴木秀美のチェロが低音を支える緻密な合奏で世界的評価の高いB・C・J。194番では暖かく喜びに満ちた合唱と野々下由香里の澄んだ歌声に心を惹かれる。119番の祝祭的で輝かしい響きも見事だ。金管楽器の頑張りに拍手を送りたい。★
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キングレコード株式会社BCJのカンタータ全曲録音も15集を数える。ライプツィヒ・トーマス教会に就任した最初の年(1723年)のクリスマス前後に演奏されたフェスティヴな4作品。アルト(カウンターテノール)とテノールを中心に、一体感を増した合唱とオケのアンサンブルが魅力。
バッハ・イヤーの2000年、日本のみならず世界でも大きな存在感を示したBCJ待望の新録音だ。カンタータの隠れた名曲に、彼ら独自のスポットを当てた好演を繰り広げている。
バッハ・イヤーの今年、誰もが待ち望んでいたアルバムが登場。曲はバッハ作品の中でもとりわけ人気の高い「主よ、人の望みの喜びよ」を終曲コラールに含むカンカータ第147番をリリース!
バッハとその同時代の二人による4曲の“マニフィカト”アルバム。BCJが神戸で録音したキリスト教のラテン・テキスト、一種の宗教的呪縛(空間・歴史感・社会感)から解放された環境(もちろん“教会”の中ではあるが)で演奏される音楽の新鮮な息吹き。