制作・出演 : 高橋幸宏
近年はSKETCH SHOWなどのユニットで活動していた、高橋幸宏の、約7年ぶりのソロ・アルバム。細野晴臣や徳武弘文、スティーヴ・ジャンセン、マーク・ビアンキらをゲストに迎えつつ、エレクトロでヒューマンな世界を展開。初回盤はデジパック仕様。
81年発売の3rdソロ・アルバム。坂本龍一、トニー・マンスフィールド、アンディ・マッケイ、フィル・マンザネラらが参加、ロキシー・ミュージックを想わせる、先鋭的でポップな幸宏ワールド満載の充実作。
ロンドン録音による82年のアルバムに、同タイトルのミニ・アルバムを合わせた2in1仕様盤。ザイン・グリフ、ビル・ネルソンらが参加した、ブリティッシュ・ポップ感覚あふれるニューウェイヴ風味の作品。
山本耀司、鈴木慶一、高野寛などの“仲間”との共演は、高橋幸宏というアーティストのキャパシティの広さをあらためて感じさせる作品となった。徹底したポップな感覚があるからこそ、時代の先を読んだ音楽をきっちりと提示できているわけで、さすがの奥深さ。
2集目には、おなじみバカラックをはじめ、SMAP、スパイダース、三橋美智也などの和モノも収録。新録はボブ・ディランの初期ナンバー。こうした多彩な要素がすんなりと溶け込むあたりに、ユキヒロ・ポップのバランス感覚の良さが表われている。
オリジナル・アルバムに1〜2曲収められているカヴァーはファンには楽しみだったが、これは2枚に分けて収められたカヴァー曲を集めたコンピレーション。1集目にはニール・ヤングやバート・バカラック、ランディ・ニューマンを収録。ニールものは新録も。
スカパラのリズム隊と矢口博康をメンバーにしたライヴ。スティーヴ・ジャンセンをゲストにかつての共演曲のほか旧作からのナンバーも数多く演奏されているが、逆に新旧とりまぜた曲構成が変わらないポップ・センスを証明している。淡々といいアルバム。
自らのレーベルからは初めてのリリースとなるフル・アルバム。先月号のインタビューでも語っているとおり、ドラムンベースなども吸収しつつ、{ちょっとずつ新しい}自分のポップスを作っている。ヴォーカル処理のせいか、本作の声はちょっと明るめ。
自らのレーベル“コンシピオ”移籍第1弾。テクノ、ジャングル・ビートなど、最近の音楽的要素を導入しながらも、根底には彼ならではの暖かいポップ・センスが流れた音作りをしている。いつもながら、慈愛に満ちたヴォーカルが心にしみる。
80年6月に発表された高橋ユキヒロのソロ・アルバム。参加ミュージシャンを見ると、坂本龍一、大村憲司、細野晴臣、鮎川誠といったYMOを中心にサディスティックスやシーナ&ロケットのメンバーたちが、ワイワイと集まってつくったような感じです。