制作・出演 : EPO
発売元
株式会社ミディ86年に発表されたテクノ・ポップ・ユニットのアルバムが初CD化。透明感のある女性ヴォーカルをフィーチャーし、過激な歌詞と上質なエレ・ポップを聴かせる。坂本龍一ほか大物が多数参加。
手がたいメロディ・メーカーぶりが充実している日英またにかけた力作。1作ごとの成長のたまもの。タイトで力のこもった英録音もいいけど、日本の仲よしでやった(8)がなかなか味わい深い。元気が売りのひとつだったころの皮がこのころではすっかりむけた。
1988年のフリースタイル・ツアーからのライヴ。健康美ばっかりのイメージから、恋もすれば泣きもするアダルトな歌のおねえさんに。余裕の部分と必死の部分の歌に差があるのがちょっと気になるが、内容はとても濃い清潔な作品だと思います。
ロンドンでのレコーディングを続けていた時期の作品で、本作もロンドンで完成されている。ソウルっぽいリズム処理が、肉体の躍動感と精神の高揚感とを、バランスよく一体化させている。新しいキャリアに足を踏み出した実感を伝えるアルバム。
春真っ盛りの今日この頃、エポ・サウンドが心地よい季節になりました…って、まるで時候の挨拶!? でも、なにをどこで聴いてもすぐわかる世界から生まれる“元気”は、強烈な夏の日差しじゃなくて、ポカポカ陽気に似合います。常に“らしく”あった10年ですね。
EPOのMIDI時代のシングル年代順ベスト。近作になるほど曲のフックが弱くなって行く気がする。産みの苦しみが見え隠れするような。個人的には明るく楽しい清水信之のアレンジの(1)〜(6)が好ましい。ジャパンをカヴァーした(17)は邦盤未収録の珍曲。
妙に大人しくなっていたがこの当時のエポだったが、本作ではその半分が大人気無いというか、エポらしさをとり戻している。エポらしさ、といわれるものに彼女自身は嫌気がしているかもしれないが、それが彼女の魅力だった。それが出てきている。