制作・出演 : GRAPEVINE
2002年12月にベースの西原誠が病気のため脱退、三人組になった彼らの約10ヵ月ぶりとなるアルバム。シングルのみに収録されていた楽曲を集めたB面集だが、年代順に並んでいるだけなのにベスト盤のようだ。(16)、(17)のレア・トラックもファンには嬉しい。
アルバムに先駆けて発表されるシングルは、前作「ナツノヒカリ」と異なるバンド・サウンドが前面に押し出された疾走チューン。カップリングもザックリとしたアレンジがロック的なグルーヴを限りなく広げ、“バンド感”を十分に堪能できる。
「サーキュレイター」で新たなる飛翔を見せた彼らの初めてのライヴ・アルバム。これまでライヴをリリースしていなかったのが不思議なくらい充実した演奏は、あらためてバンドとしての器の大きさを確認させられる。
若手実力派バンドのニュー・マキシ。(1)は、オルタナ風味のエッジの利いた演奏に、キャッチーなメロと甘いヴォーカルが上手くマッチした会心の出来。ライヴ映えしそうな(2)も、バンドの演奏能力の高さが堪能できる。生で見たいバンドだ。
シングル(2)(4)でブレイクしたグレイプバインのセカンド・アルバム。ザラッとしたギター・ロック・サウンドで、せつないメロディ・ラインというのが彼らの身上。今回のアルバムではそういったよさが十分に出て、スケール感も増した。アナログ盤も発売。★
今やグレイプバインの代名詞ともいえる、切なさ爆裂のキャッチーな亀井節が冴えわたるタイトル曲ほか3曲入りのマキシ・シングル。UKタッチなリミックス曲こそが、実はいなたいソウル・ロックが根底にある彼らの本質を明確に描いている気がする。
グレイプバインの12インチ・シングル盤。叙情性と頽廃性あふれるギター・サウンドをベースにした彼らの豪快ロックが炸裂。楽曲の持つ勢いやハードなグルーヴ感は、身体を心地よく揺さぶってくれるのは嬉しいが、何を歌ってるのか不明瞭な歌い方はもったいない。