制作・出演 : J.S.バッハ
バッハ:ピアノ協奏曲集バッハ:ピアノ協奏曲集
グールドは、ソロのときだけでなく協奏曲の場合にも、彼独自の演奏美学を貫いている。デフォルメの限りを尽くしているというほどではないが、とくに、いくつかの緩徐楽章における強烈な旋律線とその立体感の実現などは、彼の特色を端的に示している。
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
ジャズマンがバッハに挑戦するのは今ではそう驚くことではないが、平均律とは並み大抵ではない。だが、キースのはソフト・タッチで優しく柔和だ。真正面から取り組んではいるが、肩ヒジ張った謹厳で威圧的なバッハとは無縁の、柔軟で叙情的なバッハだ。
バッハ:フーガの技法バッハ:フーガの技法
ジュリアードSQの伝統というべきだろうか。音域の問題を、楽器に手を加え、あるいは楽器を持ち替えることで「解決」し、各声部の動きを独立かつ楽譜に忠実なものにすることに成功した、いわば「完璧」な『フーガの技法』。譜面を見ながら聴きたくなる。