制作・出演 : J.S.バッハ
これは曽根にとって2000年のエラート録音以来2度目のものとなる。今回はSA-CDでの発売なので、そのせいか音質はよりきめ細かくなっており、前回よりもいっそう落ち着いた味わいが出ている。ライヴ録音のようだが、スタジオ録音と思われるほど会場は静かだ。
早いもので千住真理子もデビューから30年が経つ。ヴァイオリン協奏曲の“原点”ともいうべきバッハの3作品を選曲したのは、彼女の“新生”の出発点をほのめかすようだ。演奏からは豊艶ともいえる歌わせ方の熟成と“意気込み”が十全に伝わってくる。
発売元
ユニバーサルミュージック十代最後のムターの録音。アッカルドのロマンティシズムがムターに移ったかのような、甘美でロマンティックなバッハ。隅々まで気の入った細やかなニュアンスが、すでに大家の片鱗を見せている。
地道な活動で、ピアニストとして大きく成長を続けているメジューエワが、音楽之友社刊の、ピアノ小品150曲の楽譜集に準拠したアルバム。寄せ集め音源でなく、演奏様式にも統一が取れた学習者必携アルバム。
制作・出演
J.S.バッハ / アラン・フォーゲル / クリストファー・パークニング / スーザン・グリーンバーグ / ダグラス・デイヴィス / デイヴィッド・ショスタック / ポール・シュアー / ロサンゼルス室内管弦楽団発売元
ユニバーサルミュージック95歳での記念碑的来日ライヴ。徹底して繊細に歌いながら、太い幹のような揺るぎのなさと懐の深さを聴かせるのは、まさに大家のなせる技。アンコール集では、リラックスした分さらに自由に飛翔する歌の大きさが感動的(ただし、毎回の拍手はかなり耳に障る)。★
ヒット・コンピレーションの続編は、究極の癒しを狙った「無伴奏」オン・パレード。時々チェンバロ曲が現れてムードを引き締めてくれはするが、基本的にはのったり自由テンポのα波出まくりな世界。ほぼ確実な入眠を誘うこの内容、偉いのはバッハか企画者か。
制作・出演
J.S.バッハ / カルロ・マリア・ジュリーニ / キース・ルイス / デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / ヤルト・ヴァン・ネス / ルート・ツィーザク / ロバータ・アレクサンダージュリーニが80歳を迎えて、初めて取り組んだ作品で、当初大きな話題を呼んだ録音。満を持してという言葉どおり、入魂の演奏で、ライヴ録音ともあいまって、美しくも情熱的なものになっている。