制作・出演 : J.S.バッハ
アレンジものとクラシック作品を織りまぜ、アコースティック風のサウンドでまとめたインスト系クリスマス・アルバム。若干クラシックの分量が多めで、全体としては華やぎよりは落ち着いた印象。最終曲で突如カウンター・テナーが登場して、少々驚くかも。
珍しく宣伝どおりの才能が、ドイツから出現した。ピアノで「ゴールドベルク」を弾く人は、多かれ少なかれグールドを意識しないわけにはいかないだろうが、この人は、確かに意識はしているものの、ヒョイと飛び超えちゃっている。こういう新人を聴くのは楽しい。★
驚異のコントラバス奏者、ゲリー・カーが「無伴奏」第2集を録音、全曲録音を完成させたのを機に、2枚組の全曲盤を発売。彼の偉業を一気に堪能できる。
カラヤン/ベルリン・フィル時代の首席奏者、コッホのソロ・アルバム。伴奏もコッホ自身のソロも、内容のぎっしり詰まったドイツ風の響きで、聴き終わると精神的な満腹感で一杯になる。録音も演奏者の息づかいがじかに伝わるような生々しさとぬくもりがある。
コルトーといえば20世紀を代表するピアニストだが、録音状態の良い演奏が少ないのが残念。ところが予想もしなかった貴重な3枚組が登場した。54〜60年にエコール・ノルマルで行なわれたレッスンのライヴだ。解説と部分演奏だし、ミス・タッチも多い。しかし、バッハのパルティータやモーツァルトの幻想曲が流れると、コルトーって、こういうふうに弾いたんだと再認識。ベートーヴェン最後期のソナタで聴かせる情緒の何という味わい深さ。最晩年のコルトーが伝えたかったメッセージがいっぱいに詰まっている。
テーマ別、手頃なコンピレーション・アルバム・シリーズ『イマージュ』に、クラシックが加わった。第1弾は作曲家編。バッハ、モーツァルト、ショパンが選ばれて、気楽に楽しく聴けるアルバムに仕上がっている。
発売元
キングレコード株式会社季節はずれの紹介ですが、これはうまいです。指揮者の力もあるのでしょうが、日本の古楽界の水準の高さを見せつけられました。各ソリストたちももちろんいいのですけれど、それ以上にオーケストラと合唱のうまさに感動しました。ああ、びっくりした。★
発売元
キングレコード株式会社没後250年を前にリリースが待たれていた鈴木雅明&BCJの「マタイ」。感動的でない「マタイ」などあり得ないが、練りに練られ緻密に構築された音楽は、作品(そしてバッハ)に対するどこまでも真摯な姿勢を伝える。心に大きな楔を打ち込まれる思い。★
発売元
キングレコード株式会社いまや、世界的なバロック・オーケストラと合唱団に成長した、バッハ・コレギウム・ジャパンの記念すべきCDデビュー盤。発売当時、これまでにない水準の演奏と解釈で大きな話題となった。
偶像礼拝を禁止しているプロテスタントには薦められないが、それ以外の人にとっては気持ちよく聴けるでしょう。ルネサンスからロマン派の作曲家までの、さまざまなアヴェ・マリア像が拝める。演奏形態も様々で、都会の生活に疲れたアナタに必要な1枚かも。
ブルーナをジャケットに使った「ブルーナ クラシックのお部屋」シリーズの10枚。子供の情操教育用CDで、曲目解説も分かりやすく、クラシック入門者用としても最適。演奏も定評のある音源のみを使用。
ブルーナをジャケットに使った「ブルーナ クラシックのお部屋」シリーズの10枚。子供の情操教育用CDで、曲目解説も分かりやすく、クラシック入門者用としても最適。演奏も定評のある音源のみを使用。