制作・出演 : Mr.Children
BOLEROBOLERO
四つ折りのデジパックのジャケ写全面がひまわり畑。歌詞の主張に異論はあっても、このこってりとしぶとい歌唱とくっきりと力強くヌケのよいサウンドにはついつい引き込まれてしまう。シングルでおなじみの曲もそうでない曲もそうでない曲も全体がハイ・テンション。
深海深海
ダウナーなチェロのインストからラストのタイトル曲まで、ポップな親しみやすさと内省的で不親切さ、あるいは正直さが不機嫌そうに同居して独特のテンションを生む。トータル・アルバム志向はバンドっぽさへのアプローチ。プロデュースは小林武史。
Atomic HeartAtomic Heart
これまでの歌メロを生かしたバンド・サウンド的なアレンジから、楽曲自体のクオリティを最優先させる細部まで手の込んだアレンジによる作品へと昇華したミスチルの意欲作。聡明な歌メロは当然のこと、聴き手の興味のツボを抑えたアレンジには頭が下がる。往年の名曲をスーパープライスで!
VersusVersus
じめっとし過ぎないウェットさ、アコースティックを大切にしたこざっぱりしたサウンド、その“じめっ”と“からっ”が混ざりあって、いい味を出しているような…。青春の光と影を、彼ら流にうまく表現しているような気がするのだけど、どうでしょう。
KIND OF LOVEKIND OF LOVE
時が思春期で止まってしまったかのような珠玉ナンバーを集めた1stから、サウンドも詞もちょっぴりアプローチが複雑になったミスチルの、それでもポップ・フレーヴァーたっぷりの2nd。大黒柱・桜井和寿の才能によるところが大きいが、今後も大いに期待!