制作・出演 : NHK交響楽団
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キングレコード株式会社73年末のN響第九は名誉指揮者マタチッチを迎えこの年落成した渋谷のNHKホールで行なわれた。冒頭の主題提示から力が漲り巨匠の面目躍如たる名演である。ライヴゆえの粗さが散見され、独唱のスタイルも古風だが、ほとばしる情念と豪放な迫力は比類ない。
凄いカップリングである。「曼荼羅交響曲」はモノラル録音によるデットな響きが曲の精悍さを増長している(60年、スイスでのライヴ)。一方の「悲愴」は96年のライヴで、緩急のメリハリを十全につけ、表現も情感たっぷりで濃密。岩城の演奏の変遷が興味深い。
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キングレコード株式会社管弦楽曲は岩城28歳での録音で、(1)(5)はN響の正式名での初録音。ライナーの長田暁二氏の文章は当時の奮闘ぶりを詳細に記し、我が国のクラシック音楽録音史において、岩城がいかに大きな足跡を残したかを再認識させる。若々しい情熱にあふれた貴重な記録。★
フランスが舞台ということで、イタリアの作曲家ヴェルディの「椿姫」なども収録されているが、フランスの作曲家の作品を中心にしたフランス編。一流のアレンジャーが関わっているだけに、1曲が短くてもまとまりがいい。
イギリスで活躍したドイツ人のヘンデルやロンドンで作曲したハイドンの交響曲なども含んだ、イギリス編の第1巻。充実した解説が付き、初心者でも、BGMなどとして楽しむことができる充実のコンピレーション。
NHKの長寿番組『名曲アルバム』で取り上げられた楽曲を国別にまとめたシリーズ。音楽大国オーストリアの第2弾。ベートーヴェンからマーラーまで、ズシリとくる大曲が聴きやすくアレンジされている。
明るいイタリアを活写したメンデルスゾーンの交響曲「イタリア」から、全盛期のバロック、イタリア・オペラの名アリア、ナポリ民謡まで、手際よくまとめられた名アレンジでイタリアの魅力が伝わってくる。
1曲を5分でまとめるという番組の制約を、見事にクリアしている名アレンジで楽しむ、NHK『名曲アルバム』のCD版。スペインを舞台にした作品から民族音楽を反映したものまで、スペインの情熱と哀愁が楽しめる。
NHK『名曲アルバム』のイギリス編第2弾は、イギリス人以外の作曲家の作品、サイモンとガーファンクルでヒットした民謡「スカボロー・フェア」やビートルズの「イエスタデイ」など、ちょっと凝った視点で選曲。
制作・出演
C.F.ダウマー / NHK交響楽団 / ウィルヘルム・ロイブナー / ビューネン・グルッペ / ブラームス / ロヴロ・フォン・マタチッチ / 東京放送合唱団 / 秋山和慶 / 若杉弘 / 読売日本交響楽団発売元
キングレコード株式会社発売元
キングレコード株式会社1955年の第5回ショパン・コンクールで日本人で初めて10位入賞を果たした田中希代子の、同コンクール本選でのライヴを含めた2枚組。日本人離れしたスケール感を持つ稀有なピアニストの姿が甦る。
久々の共演となった佐渡裕&N響の“東京の夏”音楽祭2005でのライヴ録音。鮮やかで生き生きとした「惑星」だ。ブラスでの経験が豊かな佐渡らしい豪快な表現も聴ける。そして、佐渡が、勢いばかりではなく、内容のある演奏を引き出している。