制作・出演 : TOKYONo.1SOULSET
デビュー20周年を記念した初のオールタイム・ベスト+新録音。ラップともポエムともつかないBIKKEのヴォイスとイメージ豊かな詞、渡辺俊美のロマンティックなメロディ、ソウルもテクノもヒップホップも飲み込む川辺ヒロシのトラックが混ざり合う奇跡のアーバン・ミュージック。ぜひ再発見を。
通算5作目、3年ぶりのアルバムは、ネット配信を通じて発表ずみの「Innocent Love」で幕開け。あられもない“J”ぶりに驚かされるが、「Just feeling」以降は、三人三様の持ち味が多彩に展開。ダブ/ハウスな「Just another dub」での決め打ちへと、クラブ仕様度が高まっていくのがおもしろい。
約6年ぶりのアルバム。ニューウェイヴやハウス、テクノなどを中心に、これまでよりもダンス・オリエンテッドな音作りでありつつ、センチメンタルなメロディとリリカルなムードでポップスとしてまとめてしまう力量はさすが。独自性はさらに増した傑作。★
初のベスト盤で、93年から99年までの代表曲をライヴ音源も含め、ひとつの流れに沿って編集。センチメンタルなメロディ、詩情あふれる言葉、斬新なサンプリングと、三人それぞれの個性が絶妙に溶け合い、唯一無二のポップスを確立していく秀逸なアンソロジー。★
意外にも初のライヴ盤で、99年6月に日比谷野音にて収録。ツアー最終日だけあって、3人のコンビネーションも完璧だ。うねるようなグルーヴとソリッドなギターの掛け合い、ラップではなく叙事詩の語りに絡む泣きのメロ。彼らの真髄が思う存分堪能できる。
いや、もうね、名曲。シングル・カット、大賛成。バック・トラックもメロも歌声も、すべてが美しい。ビッケのライムだけが時間感覚を狂わせていくが、無抵抗で放心してみればいい。幸せだ。(2)(3)は99年6月26日日比谷野音でのライヴ音源(ライヴ盤未収録)。★
凝った段ボールジャケに入ったTOKYO No.1 SOUL SETのシングル。この人たちの音楽はなんつったらいいのか、いい意味で昔のフォークのような青臭さがあって、その一方で今風の賢さもある。バック・トラックの(3)、(4)だけ聴いてても説得力あるわあ。