制作・出演 : akiko
2011年にデビュー10周年を迎えるのを受けて発表されたベスト・アルバム。須永辰緒らのプロデュースによりクラブ・ジャズ系のオーディエンスをも獲得した21世紀型シンガーの軌跡がわかる。新録曲あり。
フューチャー・ジャズ・レーベルのジャズランドを主宰するノルウェーの鍵盤奏者、ブッゲ・ヴェッセルトフトとのデュオによる2009年作。淡々としたピアノにのせて穏やかに語りかける自作の「アイ・ミス・ユー」、フェンダー・ローズの深い響きと清澄なヴォーカルが溶け合う「ナイーマ」などが一つになり、美しい世界を描く。
てっきりジャズの人かと思ってたら、なんでも大貫憲章氏のロンドン・ナイトの常連だったそうで。全編懐かしのヒット曲なるも、アレンジは遊び心に満ちている。「ロックバルーンは99」なんてラテン調だし。仲間とワイワイ言いながら作っている雰囲気が伝わってくる。
オーソドックスなジャズの第1弾に対し、この第2弾は進化し続ける新しい音楽としてのジャズ。早い話が若いクラバーたちにとってのジャズはこっち。福富幸宏が手がけた打ち込み系サウンドはひたすらスタイリッシュ。この両面性が彼女の最大の武器かも。
連続リリースの第1弾は、4ビートやボサ・ノヴァといった旧来のジャズをベースに敷いたアコースティックなバンド・サウンド。もともとはジャズ畑なだけに、自分の庭で花に水を撒くようにリラックスしてスウィングしている。“ジャズ愛”に満ちた「ホワッツ・ジャズ?」や「ジャズ?イントロデューシング?ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の歌詞にも注目。
制作・出演
akiko / AndreCarneiro / BernaCeppas / CassioCunha / RobertoMarques / RodrigoLessa / マルコス・スザーノ / ルーラ・ガルヴァン「リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイヴ」が大ヒット中のakiko。 クラリオンCMソング「アラウンド・ザ・ワールド」をフューチャーした本人選曲による初のベストアルバム!未発表曲/アルバム未収録曲を3曲収録!
なんだこのオシャレ感はと思ったら、プロデュースは小西康陽御大。テーマはジャンプ&ジャイヴとあって、当代のスタンダード・ナンバーをハネ系のリズムをバックに、ひたすらポップでゴージャスに仕上げた一枚。akikoの歌がミョーに楽しげなのも印象的。
なにかと話題のジャズ・ヴォーカリスト、akikoのアルバムはDJ須永辰緒プロデュース。とはいえフロア対応というわけではない。テーマはずばり“不良ジャズ”だそう。ぴったり。そこはかとなく流れる場末感も効果的。蓮っ葉なジャケがまた、いいんだ。
毎年大阪で開かれる佐藤竹善とその親友たちをゲストに迎えたアコースティック・ライヴを初CD収録。コブクロや小田和正といった豪華な面々が共演。バックはピアノ1台というシンプルな構成ゆえに歌の魅力を余すところなく伝えることができた作品。★
制作・出演
akiko / ジャック・シュワルツバルト / テレオン・ガレー / ニール・エヴァンス / ブルース・フラワーズ / マーク・ホイットフィールド / レジー・ワシントン / ロイ・ハーグローヴNY録音によるビリー・ホリデイの愛唱曲集。プロデュースにディアンジェロやエリカ・バドゥのサポートで知られるブラザー・ジャックを起用して聴き慣れた名曲群をR&Bテイストに大胆アレンジ。現代アコースティック・ジャズの新機軸となる一枚。★