ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
時間のパスポート時間のパスポート
私みたいなフォーク世代には懐かしい小室等だが、53歳になろうとする今(1996年)なお現役で「フォーク」にこだわりつづけているのだ。これは自らのキャリアの総決算と言えそうな一枚。武満徹と谷川俊太郎と井上陽水とチェルノブイリが交錯する生真面目な力作だ。
東京デーズ東京デーズ
シティ・ミュージックの流れをくむフュージョン系のヴォーカリストには、あまりよい状況とは言えない昨今だが、やはりこういう“歌える人”が元気でいてくれないとつまらない。じっくり耳を傾けても何気なく聴いていても、どちらでも満足させてくれる。
感度良好 波高し感度良好 波高し
吉田拓郎という人物を表わしているアルバム・タイトルだ。昔から感度がよく、荒波のなかを(好んで?)生きてきた。だからこそ今日までそして明日からもその存在感は揺るがない。リメイクの(2)が50歳の拓郎にピッタリの歌になっているところに驚く。★
エンジェル・ウィスパーエンジェル・ウィスパー
前作から3年ぶりのオリジナル・アルバム。デジタルなダンス・ビートに傾倒していた時期もあったが、生のグルーヴを取り入れたLA的さわやかサウンドに立ち戻った。おなじみの杏里ワールドを思い浮べてもらって、間違いない作品。
バラードセレクションバラードセレクション
来生えつこのプロデュースによるバラード・セレクション。来生たかおのメロディとヴォーカルは、実に穏やかで、それでいてジンワリと聴き手の心にしみ込んでくる。(3)(4)などは、この人ならではの世界で圧巻。(4)なんてニクイほど巧いつくり方ですぞ。
全身全霊〜LIFE TO SOUL〜全身全霊〜LIFE TO SOUL〜
20年以上前の自分の顔と現在の顔をモンタージュしたジャケットに表われているように、自作の代表曲に加え、泉谷フォーク時代の同時代曲のカヴァーも含めスタジオ・ライヴおよびライヴにより自らのスタート地点から現在までを俯瞰しようとする作品だ。