ジャンル : クラシック > 交響曲
クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏による、ベートーヴェンの交響曲「運命」「第8番」をHQCD化。緊張感あふれる巨大なスケールを作り上げた「運命」に対し、軽やかな美しさを聴かせる「第8番」。どちらも聴き応え十分だ。
クレンペラー指揮、フィルハーモニック管弦楽団による、ベートーヴェンの交響曲「田園」をHQCD化。リズムを重視し、テンポを速くして演奏されることが多い「田園」を、どっしりとしたテンポと、低音の強調で雄渾さと雄渾さを表現している。
クリュイタンスの代表的録音のひとつである、1958年に録音されたベルリオーズの幻想交響曲の演奏をHQCD化。鋭敏なリズム感が冴え渡り、高雅な雰囲気が表現されている。
サヴァリッシュ壮年期の名盤のひとつ。引き締まった響きが心地よく、シューマンのロマン的世界を雄渾な筆致で描きだしていく。シュターツカペレの奥行のある音色も印象的だ。
サヴァリッシュ壮年期の名盤のひとつ。引き締まった響きが心地よく、シューマンのロマン的世界を雄渾な筆致で描きだしていく。シュターツカペレの奥行のある音色も印象的だ。
1963年録音のクレンペラー指揮によるドヴォルザークの「新世界」をHQCD化。曲の持っている民族性やメランコリックな甘さを敢えて排除し、クレンペラーならではの厳しい音楽観で表現された雄大なスケールの異端的な「新世界」だ。
マリス・ヤンソンスが、手兵としたオスロ・フィルとともに残したシベリウスの交響曲「第1番」をHQCD化。シベリウス作品に不可欠な北欧風の奥行きある情感が、スケール大きく伸びやかに鳴り響く演奏で表現されている。
ミュンシュの最後期に残された至高の遺産をHQCD化。オネゲルの交響曲「第2番」では、名手揃いのパリ管弦楽団と高揚感あふれる演奏を。アンリオ=シュヴァイツァーを迎えたラヴェルのピアノ協奏曲では、色彩と詩情豊かな演奏を楽しめる。
クレンペラーの代表録音のひとつであるベートーヴェンの「英雄」をHQCD化。曲全体を支えるどっしりした低域と、悠揚迫らぬテンポで雄大なスケール感を表現している。クレンペラーの手腕が光る名演だ。
1957年録音のクレンペラー指揮による、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」をHQCD化。ゆっくりとしたテンポで壮大なスケール感を作り出している。“第九”の峻厳さと雄大さを存分に表現した演奏を楽しめる。
1887年の第1稿ノヴァーク版を使用した演奏。インバルはこの版にこだわり続けるが、録音をいち早く行なったことでも知られる。近年の異常なほどのわが国の“ブルックナー・ブーム”の中にあって巨匠的な風格を示せるのはインバルが筆頭。都響の豊麗さ重厚さ、解釈の充実度は至高。★
OAKライヴ録音シリーズ7期目の完結編となる本作は、室内オケ編成でありながら、優秀な管楽セクションも有することのデモの趣。名門ギャルドの第9代楽長を務めたブトリーによるオケの委嘱作品を、須川が野太いサウンドで初演した演奏会の貴重なライヴを中心に、小粋な選曲のディスクだ。
インバルがテルデックに残した、高い評価を得たブルックナーの全集。響きの透明度が高く、その緻密な演奏はブルックナー演奏に一石を投じた。インバルらしい細部へのこだわりは、ファンには興味深いだろう。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / カート・ストレイト / サイモン・ラトル / トーマス・ハンプソン / バーバラ・ボニー / バーミンガム市交響楽団合唱団 / ビルギット・レンメルト / ベートーヴェンロイヤル・フィル来日公演でのライヴ録音(2009年9月)。壮大なスケール感を出すためか全体にテンポ設定が遅め。それがかえって緩んだ印象を与えてしまっているのは否めない。オケのクオリティ、特に響きがやや煩雑に聴こえるのも惜しい。西本の要求に応えきれていない感が強い。
西本智実とロイヤル・フィルの出会いを記録した2009年の東京でのライヴ録音。一期一会的な緊張と勢いが演奏に感じられる。西本の指揮は熱く、ロイヤル・フィルを積極的にリードする。ロイヤル・フィルはさすがに潜在能力が高く、ここというときに地力を発揮する。
ラトル初期のマーラーをHQCD化。手兵バーミンガム市響でなくボーンマス交響楽団と組んだ録音。ポピュラーではない第10番のクックによる全曲版を取り上げたところがラトルらしいと言える。後に続く刺激的なマーラーの第一歩がここにある。
ラトルが80年から98年まで首席指揮者・音楽監督を務めたバーミンガム市響と残した名演をHQCD化。人気曲であるシベリウスの交響曲第2番は颯爽としたテンポの快演だ。1984年6月録音。