ジャンル : クラシック > 管弦楽曲
2004年日本音楽コンクール第1位の松田理奈のデビュー盤。軽やかで繊細な音色を活かして、自分の感じるままをすっきり素直に表現する姿勢が初々しい。特にモーツァルトのソナタでは、松本和将の思慮のある伴奏が彼女の持ち味をさり気なく引き立てている。
ロタ、チェコ・ナショナル響の3枚目は、ラヴェルのオーケストレーションを楽しむアルバム。ロタの個性が遺憾なく発揮されている。特に「展覧会の絵」では、テンポや緩急の付け方が面白く、なかなかビジュアルな、あるいは物語的な効果を出している。
発売元
キングレコード株式会社管弦楽曲は岩城28歳での録音で、(1)(5)はN響の正式名での初録音。ライナーの長田暁二氏の文章は当時の奮闘ぶりを詳細に記し、我が国のクラシック音楽録音史において、岩城がいかに大きな足跡を残したかを再認識させる。若々しい情熱にあふれた貴重な記録。★
サージェントがウィーン・フィルを振った、珍しい録音(「ポホヨラの娘」はBBC響)。1960年前後の録音だが、すんなり聴きやすい音で収録されている。なかなかに雄大でダイナミックな演奏を繰り広げており、BBCとの熱演も光る。
2005年12月の来日時のライヴ録音。バレエの舞台公演でも指揮をしている手馴れたチャイコフスキーの3大バレエ(抜粋)とはいえ、テンポ感は実践的な踊りを促す演奏とは違う。鳴らし方も悠然としていて同オケの醍醐味を誇示するような趣向である。意外な演奏。
パリ・バスティーユのオペラ座の音楽監督に就任して3年目、脂が乗っていたころのチョンの快演を収録。豊かな色彩感とメリハリのある演奏、木管セクションの軽妙洒脱な歌いまわしは、フランスのオーケストラならでは。
メトロポリタン歌劇場での「指環」も成し遂げ、新しいワーグナー指揮者としての地位を確固たるものにした時期のワーグナー名曲集。手兵メトロポリタン歌劇場管を駆使して、作品の魅力を雄弁に描き出している。