ジャンル : クラシック > 協奏曲
26歳のパールマンと36歳の小澤征爾が共演した、切れ味鋭いヴィエニャフスキ。アメリカへの正式デビューで取り上げた第1番がことのほか素晴らしい。パールマンの高度なテクニックと表現力が存分に発揮された演奏だ。
デュ・プレの代表的な録音で、特にエルガーはいまだにこの演奏を凌駕するものは出ていないと言われている、万感胸に迫る演奏だ。ディーリアスもスケールが大きく、しかも共感の度合いが深い名演となっている。
制作・出演
JoannaJenner / Liang-PingHow / アデラ・ペーニャ / オルフェウス室内管弦楽団 / サラ・チャン / リチャード・ルード / ロニー・バーチ / ローラ・フラウチ / ヴィヴァルディこの「四季」も、バッハのいくつかの作品同様、バロックという縛りがなくなった作品になっている。サラもモダン・ヴァイオリンの特性を活かし、メリハリをつけ、対比を鮮明にし、まことにダイナミック。装飾音の取り入れ方も、バロック様式云々とは関係ない。快演。
制作・出演
ギル・シャハム / ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管 / スイス室内合唱団 / テツラフ / デイヴィッド・ジンマン / トゥルルス・モルク / ブロンフマン / ベートーヴェン / ミシェル・ルーリージンマンの、ベートーヴェン・シリーズ、交響曲、序曲に続く第3期となった協奏曲をまとめたBOX。鮮烈なブロンフマンとのピアノ協奏曲をはじめ、聴きごたえのあるセットになっている。七重奏曲にも注目。
発売元
キングレコード株式会社ヘンデルのオルガン協奏曲はオラトリオの幕間に演奏された、いわば余興的な意味合いを持った、華やかで明るく開放的なものだ。本作では、旧東独の名オルガニスト、ケーラーによる演奏が楽しめる。
発売元
キングレコード株式会社シュミットは32、3歳のとき、マズアは40代前半で、ともに若さが伝わってくる演奏だ。幾分速めのテンポで、シュミットの明快なタッチと折り目の正しさ、そしてマズアのきびきびとした音楽の運びが味わえる。
発売元
キングレコード株式会社グレッツナーは、当時のライプツィヒ放送響の首席を務めていたオーボエ奏者。ハウシルトは当時40歳代半ばの中堅指揮者だった。オーソドックスで伸びやかで美しい演奏が繰り広げられた佳演だ。
パッと聴くといささか地味な印象を受けるが、やたら華々しいサーカスのような演奏をしない感性と知性に、いつしか静かな満足感を覚える。グリーグが愛用したピアノで録音された「抒情小品集」は、協奏曲以上に心に染み入る演奏。この密やかさは貴重だ。
リヒテルが初めて西側にその全貌を現してから2年、本格的に西側での活動を始めたころの録音。すでに巨匠としての名声を得ていた彼の、西の大物カラヤンとの白熱したチャイコフスキーが展開されている。