ジャンル : クラシック > 協奏曲
スペインの栄光を偲ぶかのような郷愁に満ちたアランフェス協奏曲と、セゴビアのために書かれた「ある貴紳のための幻想曲」を収録。セルシェルとオルフェウスco.が、力強く気品に満ちた演奏を繰り広げている。
制作・出演
J.S.バッハ / サイモン・スタンデイジ / ジ・イングリッシュ・コンサート / トレヴァー・ジョーンズ / トレヴァー・ピノック / フィリップ・ピケット / ヤン・シュラップ / リーザ・ベズノシウク / レイチェル・ベケット初のチェンバロ協奏曲とも言われる第5番を含む、ブランデンブルク協奏曲から4曲をピックアップしたアルバム。ピノックとイングリッシュ・コンサートによる歯切れのよい爽快な演奏を聴くことができる。
パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで史上最年少で優勝を果たした翌年に録音されたデビュー盤。庄司紗矢香の才能に注目したメータのサポートのもと、庄司は伸び伸びとその才能を発揮している。
この作品は、ヘンデルの合奏協奏曲の中でも傑作と言われているもの。重厚で華麗な作品から軽快なものまで、ヘンデルのさまざまな書法をイタリア合奏団が爽快に演奏しきっている。胸のすく一枚だ。
プロコフィエフはベルリン・フィルの定期演奏会でのライヴ録音。ユンディ・リの演奏は、テクニックに優れ、美しく、安定感があるが、ラヴェルではもう少し雰囲気が欲しい。小澤&ベルリン・フィルが雄弁で、そちらの方に耳がひきつけられる。
チェコ・ナショナル響のヴァニエック(fg)とレゲムザ(cl)、プラハ響のヘルニッフ(hr)が独奏者を務めるモーツァルトの協奏曲アルバム。現在ではあまり耳にすることのないような素朴でほのぼのとしたモーツァルト演奏が展開される。
独特の感受性でファンタスティックな演奏を聴かせた天才肌のピアニスト、フランソワの代表的な録音のひとつ。コルトーに師事をしつつも、まったく独自の音楽世界を築き上げた彼の真骨頂が味わえる。
ルービンシュタインの全盛期のころの録音。名人ゆえの華やかさと、名人ならではの陰影に富んだ豊饒な表現力が堪能できる。録音も、50年前とは思えぬ素晴らしい仕上がりだ。
たっぷりのロマンティシズムが、現代的に隅々まで整理された音響の中から沸きあがってくる演奏で、その意味ではモーツァルトもシューマンも高次に同化された音世界が現れる。(元)RCA演奏者&制作+(元)デッカ録音=EMIと、今のご時世も聴こえる!
ダウスのヴァイオリンは安定した技巧による正攻法の演奏で、細部もクリア。狂気よりも愉悦の演奏を聴かせる。OEKは鈍重さに陥ることなく敏捷さと豊かな響きを同居させており見事だ。「オブリビオン」での気怠げなムードもよく演出されている。ヴィヴァルディも秀演。