ジャンル : クラシック > 室内楽曲
ショパンのフルート三重奏曲は珍しい。ただし原曲はピアノ三重奏曲で、そのヴァイオリン・パートをフルートに置き換えたもの。とはいえ、つい華麗なピアノ・パートに耳が行くのは止むを得まい。他の曲はオリジナル。あまり気張ることのない演奏が快い。
制作・出演
ゲオルク・ヘルトナーゲル / シューベルト / スヴャトスラフ・リヒテル / ドミトリ・シェバーリン / ボロディン弦楽四重奏団団員 / ミハイル・コペルマン / ヴァレンティン・ベルリンスキー1958年録音のオイストラフ・トリオによるピアノ三重奏曲をHQCD化。いずれの演奏も、この曲においての屈指の名演として支持されてきた録音だ。室内楽としての緻密さや親密さの中でも、個性をぶつけ合い、大きなスケール感を生み出している。
スヴャトスラフ・リヒテルと旧ソ連の名門ボロディンSQとが組んだ、「ます」の名演のひとつ。リヒテルによる透明度が高く躍動感に富んだピアノに、ボロディンSQが絶妙に絡み、ほど良い緊張感を作り上げている。
メニューインが、ジャンドロンら豪華メンバーと共演したブラームスの弦楽六重奏曲をHQCD化。名手たちによる阿吽の呼吸の演奏は、おおらかなで美しいブラームスを聴かせる。
世界最高峰のアルバン・ベルク四重奏団によるブラームスの弦楽四重奏曲全集をHQCD化。ウィーンの伝統にモダンな機能美を加えたその演奏スタイルは、ウィーン古典派と新ウィーン楽派をつなぐ結節点となっている。
制作・出演
アーサー・バルサム / ジョルジュ・エネスコ / パリ交響楽団 / ヒューベルト・ギーセン / モナステリオ / ユーディ・メニューイン / リムスキー=コルサコフ / ルイス・パーシンガー発売元
SHELLMANルービンシュタイン、シェリング、フルニエという一時代を画した巨匠3人が円熟期に録音した歴史的名盤。ドイツ・ロマン派の傑作を、ほかでは味わうことのできない唯一無比の演奏で堪能できる贅沢な3枚組だ。
トリオとしては2枚目のアルバム。「鱒」の方は、同じくチェコ・ナショナル響の二人の首席奏者が参加している。音色の均質さやバランス、アンサンブルの緊密さ、躍動的で切れの良いリズム感などは素晴らしい。幾分硬めのくすんだ響きで、過度な感情移入を排し、純粋に音楽美を作り出している。
制作・出演
ウィーン室内管弦楽団員 / ゲオルク・ハマン / シューベルト / ジェームズ・マーティン・ラッポート / ターマシュ・ヴァルガ / パイヴィ・リッサネン / フィリップ・アントルモン / ルートヴィッヒ・ミュラー / ヴェスナ・スタンコヴィッツ発売元
キングレコード株式会社フランス生まれでありながら、ウィーンを代表するピアニスト・指揮者となったアントルモンと、これまたウィーンを代表するアンサンブルとの共演。明快で軽やかな美演がここに。
発売元
キングレコード株式会社グラーフによるフルートの、芯の通った端正な美音が、弦楽器の響きのなかからくっきりと抜け出て、落ち着いた雰囲気を持ったモーツァルトの世界を形作っている。確かな足どりで支えているカルミナ・トリオは、スイスのカルミナ弦楽四重奏団のメンバー。
発売元
キングレコード株式会社20世紀を代表するアンサンブル、プラハ弦楽四重奏団による久しぶりの新録音として、発売当時大いに話題になった一枚だ。「アメリカ」のアグレッシヴな演奏が印象的。
発売元
キングレコード株式会社シューマンが書いた室内楽の名曲2曲をカップリング。これほど清新で端正、かつ堅固な造形でまとめられたシューマンは滅多に聴くことができない。巨匠、レーゼルのピアノも完璧だ。
ドイツ・シャルプラッテンに録音されたモーツァルトの名盤。ピアノ三重奏曲全曲を、旧東ドイツの名ヴァイオリニスト、ズスケを中心とするアンサンブルで楽しむことができる。