ジャンル : クラシック > 声楽曲
ヴェルディ:レクイエムヴェルディ:レクイエム
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / イルデブランド・ダルカンジェロ / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / エルヴィン・オルトナー / エヴァ・メイ / ニコラウス・アーノンクール / ベルナルダ・フィンク / ミヒャエル・シャーデ“宗教曲の衣を纏ったオペラ”といったこの曲のイメージを一新する画期的な演奏である。鋭いアクセントに乗って合唱が明晰に響き、独唱も謹厳として歌い過ぎない。それでいて聴衆を熱い感動で包むのがアーノンクールの凄さだ。ウィーン・フィルの力も大きい。
ハイドン:オラトリオ「四季」ハイドン:オラトリオ「四季」
制作・出演
アイヴォー・ボルトン / アロイス・グラスナー / ザルツブルク・バッハコーア / ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 / ジョン・マーク・エインズリー / デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン / ハイドン / ミア・パーソンアリア集 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトアリア集 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト
その昔、歌手や興行主の求めに応じて、他の作曲家のオペラに売れっ子作曲家がショウピースよろしく曲を提供することがしばしばだったとか。そんな“日陰”の出自ながら、だからこそウデのほどが凝縮した知られざる佳曲を確かなワザで楽しませるニヤリの逸品。
モーツァルト:レクイエムモーツァルト:レクイエム
制作・出演
アビ・スメサム / アンドリュー・ステイプルス / オーケストラ・アンサンブル金沢 / ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団 / ジェイムス・マクヴィニー / ジェイムス・マスタード / ジュリエット・フレーザー / ニコラス・クレーマー絶筆とか冥府からの使者だとか、さすがに最近では、この作品にまつわるそうしたロマンティックでアホらしい神話は、一蹴されるようになった。実によいことである。クレーマーの演奏は、まさにそんな時代にピッタリ。等身大でカジュアルな仕上がりが快い。
白百合の花が咲く頃白百合の花が咲く頃
同時発売のアルバム『命どぅ宝〜沖縄の心 平和への祈り』からのシングル・カット。宮沢和史(「島唄」の作者)の「白百合の花が咲く頃」と、「我した村」を、沖縄出身のテノール歌手・新垣勉が郷里への愛と平和への祈りを込めて、情感豊かに歌い上げている。
命どぅ宝〜沖縄の心 平和への祈り命どぅ宝〜沖縄の心 平和への祈り
つくづく、歌手とは“依代(よりしろ)”なのだ。歌の背後にある(あるいは、実はない)さまざまなものが彼の歌唱から浮かび上がってくる瞬間を、どう録音という手段ですくい取るか。その試行錯誤が生んだ、驚くべき密度と、いくつもの得難い瞬間。(1)(3)(11)はスペシャル級。★
ホセ・カレーラス ミサ・クリオージャを歌うホセ・カレーラス ミサ・クリオージャを歌う
制作・出演
アリエル・ラミレス / サルヴェ・デ・ラレード合唱団 / ダミアン・サンチェス / ドミンゴ・クーラ / ビルバオ合唱協会 / ホセ・カレーラス / ホセ・ルイス・オセーホ / ルイス・ヴァン・アーメリック日本のうた/日比野景〜明治から平成まで日本のうた/日比野景〜明治から平成まで
日本人ソプラノ歌手の模範というか、安心して聴ける歌い手という印象ながら、幅広い範囲から名旋律を持ってくる選曲のセンスは、なかなかに攻撃的。基本的に原曲のイメージを崩さない演奏のなか、(15)ではちょっと遊んでみましょうか、という茶目っ気も程よく。