ジャンル : クラシック > 声楽曲
瀧廉太郎の主要な30曲を、平井康三郎が合唱とピアノを加えた弦楽アンサンブルに編曲したアルバム。2曲あるピアノ独奏曲も、ピアノと弦楽アンサンブルの協奏曲風になっている。オリジナルとは違うけれど、洋楽草創期の才人、瀧の音楽を楽しむには最適なアルバムと言える。
世界一の(ア・カペラ)コーラス・グループである北欧の5人組が、合唱の世界で最大級の名声を誇る指揮者にオファーし実現した、異色のコラボレーション。北欧の民謡風合唱曲を、合唱ともクラシカルなヴォーカル・グループとも別次元の清明さで歌う。まさに天国的。★
非常に美しいアルバムだ。スミ・ジョーの自在な歌唱が心地よい。バロック特有の高度に技巧的な装飾技法も、非常に安定したテクニックで軽々とこなし、しっとりと抒情的なフレーズもこの上なく美しい。高低、強弱、緩急と、嫌になるくらい声のコントロールは完璧だ。★
制作・出演
ジェイムズ・モリス / スウェーデン放送合唱団 / ストックホルム室内合唱団 / パトリシア・パーチェ / フランク・ロパード / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / リッカルド・ムーティ / ヴァルトラウト・マイヤー最高の音で楽しむために!
2007年12月放映のドラマ『まだ見ぬ父へ、母へ〜全盲のテノール歌手・新垣勉の軌跡』のサントラ。ベスト盤的な内容ながら既発は4曲のみで8曲が新録音、バックの室内オケの編曲も丁寧で質の高いつくり。過度に歌い上げることのない、温かで素朴な歌唱が心に染みる。
岩崎宏美のアルバム『PRAHA』のバック・トラックを収録した企画盤。重厚さと繊細さを持ち合わせたチェコ・フィルの演奏は、心安らぐヒーリング・ミュージックとしても最適だ。
ラトルとのモーツァルトでは少々良い子ぶりが過ぎたかな、コジェナー。今度は頚木をとかれたように全開の歌唱。マルコン率いるイタリア勢の積極的な伴奏を得て、レパートリーの同質性とアーティスティックな円熟がひとつのピークを築いた快演だ。★
制作・出演
アダム・フィッシャー / インターナショナル・チェンバー・ソロイスツ / ウナ・プレッレ / ジョヴァンニ・パチーニ / チェチーリア・バルトリ / マキシム・ヴェンゲーロフ / マリア・ゴルドシュミット / ユルグ・ヘンメルリ制作・出演
イギリス室内管弦楽団 / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / サー・ゲオルグ・ショルティ / スミ・ジョー / プラシド・ドミンゴ / ヘルベルト・フォン・カラヤン / モーツァルト / リチャード・ボニング / ロンドン・ヴォイセズコロラトゥーラ・ソプラノの第一人者、スミ・ジョーの来日を記念とした日本独自編集のベスト盤。カラヤンに「神からの贈り物」と評された美しい歌声と驚異的なテクニックが存分に味わえる。
教会よりもコンサート・ホールで聴くレクイエム。オーケストラも合唱団もこの上なく高水準な、精妙で劇的な演奏を繰り広げている。歌手陣も粒ぞろいで、高度な音楽的感興に満ちあふれた名演と言える。
オペラ界に彗星のごとく現れたソプラノ歌手ケイト・ロイヤル。リリカルな声は豊かで美しい。「放蕩息子」では表現が多少平板に感じられるが、「道楽者のなりゆき」の難しいアリアなど破綻のない見事な歌唱を聴かせる。将来への期待が高まるソロ・デビュー盤である。
イギリスのオーディション番組から登場した男性オペラ・スター、ポール・ポッツのデビューアルバム。イル・ディーヴォと同じ制作陣を総動員して完成させた今作は、ポップス感核溢れるオペラ・アルバムで、「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」「ユー・レイズ・ミー・アップ」「マイ・ウェイ」他を収録。日本盤はエンハンスト仕様で「誰も寝てはならぬ」のクリップを追加収録。
初めての宗教曲集。相変わらずのこの世への祈りを込めてのアルバムだそうだ。そういう真摯な気持ちがストレートに出ている。非常に丁寧にうたっている。ヴィブラートも控えめで、装飾音も華美にならず、端正で清楚。単なる癒し以上のアルバムで、感動を誘う。
制作・出演
アルノ・パドゥフ / アンサンブル・トーヌス / オトマール・ガイスヴィンクラー / クロト・アツェスベルガー / ハインリッヒ・ブルックナー / ハンス・ペーター・ガイズヴィンクラー / ヨハネス・マリア・ボーグナー / レオンハルト・パウル日本語という土壌の上に、ポップス的な歌唱性とクラシック歌手の声の力を混在させる新しいタイプのグループ。現代のテクノロジーに多くを委ねるスタイルは、新しいコーラスの世界を開拓する可能性を感じさせてくれる。オペラ歌手・池田直樹が監修に名を連ねる。