ジャンル : クラシック > 声楽曲
今や誰もやらないような、雄大気宇な宇宙が広がるヘンデルだ。バロック様式云々の前に、クレンペラーの考えるメサイア像を、なんの衒(てら)いも疑問もなく提示し、そこには音楽しかないという世界を作り上げている。
アバドが約10年ぶりに録音した2度目の「レクイエム」は、ヴェルディ没後100周年の記念演奏会でのライヴ録音だ。ゲオルギュー、アラーニャ夫妻を独唱者に迎え、強力な合唱団を従えた感動的な演奏会の模様が堪能できる。
制作・出演
エリアフ・インバル / クリスティアーネ・エルゼ / ケルン放送合唱団 / デーネシュ・グヤーシュ / フランクフルト放送交響楽団 / ベルリオーズ / マリア・ユーイング / マンフレート・フォルツ / ロバート・ロイド発売元
日本コロムビア株式会社トリノ五輪で荒川静香が金メダルを取った曲としてわが国でもポピュラーとなった「誰も寝てはならぬ」。生誕150年を迎えるプッチーニの名アリアを3大テノールを含む12名の豪華な競演で満喫できるCDだ。同一曲が歌手によっていかに違うかに興味の的がある。
制作・出演
J.S.バッハ / アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団 / エディット・マティス / カール・リヒター / ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ / ヘルタ・テッパー / ペーター・シュライアー / ミュンヘン・バッハ合唱団 / ミュンヘン・バッハ管弦楽団録音時期が約17年間にもおよぶ、リヒターの演奏スタイルの変遷をうかがい知ることのできる作品。1960年代初期の厳しい様相を見せるバッハと1970年代後半のロマンティックなバッハが味わえる。
制作・出演
アレクサンダー・ヤング / カール・リヒター / ニューバーグ・ハミルトン / ノーマ・プロクター / ヘレン・ドナート / ヘンデル / マーティナ・アーロヨ / ミュンヘン・バッハ管弦楽団 / ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団制作・出演
アンナ・レイノルズ / カール・リヒター / ジョン・オールディス他 / ジョン・オールディス合唱団 / スチュアート・バロウズ / ドナルド・マッキンタイア / ヘレン・ドナート / ヘンデル / ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団ミュンヘン・バッハとのドイツ語版も録音しているリヒターの、後年LPOと再録した英語版。1970年代に入ってからのリヒターは、幾分穏やかにはなったが、それでも堅牢で重厚なヘンデル像を作り上げている。
制作・出演
アグネス・バルツァ / アンナ・トモワ=シントウ / ウィーン楽友協会合唱団 / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / モーツァルト / ヨセ・ヴァン・ダム / ルドルフ・ショルツ / ヴェルナー・クレン「レクイエム」は2度目、「戴冠ミサ」は初の録音。ともにカラヤンとベルリン・フィルとが絶頂期を迎えていた時期の録音で、その磨き抜かれたサウンドと旋律の歌わせ方は他の追随を許さないほどの美しさに満ちている。
モーツァルトの絶筆で未完に終わった「レクイエム」は、多くの謎に包まれている。「怒りの日」の激烈さ、最後の作「ラクリモサ」の絶美など、全編感動を誘う傑作だ。名指揮者コシュラーの指揮が味わい深い。
日本人の最も好きなレクイエムと言われているフォーレの「レクイエム」。ドラマティックな「怒りの日」をなくし、全編天国的な美しさに彩られている。イギリスの団体による素晴らしい演奏で聴くことができる。
甘美でドラマティックなイタリア・オペラのアリア集。トリノ・オリンピックで一躍ポピュラーになったプッチーニ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」をはじめ、有名なアリアばかりを厳選している。