ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 落語・演芸
柳家小三治の第2期ライヴ・シリーズの3作目。2004年7月に録音されたもので、性格俳優型の話術の妙が余すところなく披露されている。人気演目の「船徳み」がたっぷり楽しめる一枚だ。
2007年9月のダブル襲名を記念した、林家木久蔵と林家きくおの親子による落語CD。木久蔵は師匠の彦六とのエピソードを基にした「新・彦六伝」を、きくおは古典落語を披露。木久蔵の名調子「いやんばか〜ん」も楽しめる。
柳家小三治の落語アルバム・シリーズ。本作には、結末まで演じられることが少ない「野晒し」を収録。2006年12月に開催された“朝日名人会”でのライヴ録音で、約50分に及ぶ名演が心ゆくまで堪能できる。
八代目正蔵(彦六)の後継者として芝居噺や音曲噺で知られる林家正雀のCDが3枚。名演集1の「紙屑屋」は大滝詠一が「夢で逢えたら」で借用した、枕抱えて〜のネタもと。「笠と赤い風車」は作家の平岩弓枝が八代目のために書き下ろした作品。名演集2の「不孝者」では新内で粋なノドを聴かせる。「男の花道」での口上は芝居好きの本領発揮。名演集3の「豊竹屋」では学生時代から習っていたという本寸法の義太夫をきっちり、かつ面白味タップリに聴かせる。「文違い」では遊女の手練手管と本気の巧みな演じ分けに芝居の素養の確かさがうかがえる。
柳家小さん門下の四代目柳亭市馬。2006〜2007年の鈴本演芸場と池袋演芸場での高座をライヴ収録。「お神酒徳利」の煤払いをきっかけに始まる善人の言い訳の嘘が、次々と事件を生んでしまう奇想天外の展開を見せる。噺と市馬の真っ直ぐな口調とがマッチしている。人情噺によっては多少だが、辛気臭く感じる面もある市馬だが、「ねずみ穴」ではそれがリアルな夢となり、わかっていながら、兄への恨み辛みが真に迫り、夢から醒める落ちで一気に救われる。2集に収録の3席では、噺に軽妙さがあって、展開も快速である。
「船徳」は徳三郎をはじめ登場人物のキャラクターの際立たせ方がやや甘く、全員が、たい平キャラになってしまった感があり惜しい。ただ、成長過程をこうして記録しておくことの意義は大きく、その勇気と決断が将来を大いに期待させる要因の一つでもある。