ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 落語・演芸
古希を越え、今なお活躍する牧伸二の再発ベスト。これがそのまま60年代から現在に至るノベルティ・ソング史になっており、凄い聴き応え。全盛期の60年代ナンバーはもちろん、イカしてるが、77年の(17)はクール&ギャングみたいで最高! 毎回、アレンジがいい。
人気TV番組『笑点』のレギュラー出演者、木久蔵は少年期を東京・西荻窪で過ごした。この頃の遊びや芸能話を人気俳優などの声色を交えて“昭和芸能史”として演じていく。「彦六伝」では師匠の林家彦六が得意とした幽霊噺の舞台裏を覗ける木久蔵の失敗伝。
往年の大阪漫才の人気者、兄弟コンビの中田ダイマル・中田ラケット、厳つい風貌と甘えん坊風というコントラストによる松鶴家光晴・浮世亭夢若、“アーイーヤ”の掛け声で賑やかに歌うミスハワイ・暁伸という3組を聴ける。今の漫才にも生きている芸風だ。
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日本コロムビア株式会社1に続き上方漫才の濃いところがタップリ味わえる。かしまし娘で始まりフラワーショウで締めるという構成もうれしい。美花二輪(?)に挟まって柳次・柳太、ラッパ・日佐丸、そして宮川左近ショウと今はなき道頓堀の角座の舞台が眼前に広がる。
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日本コロムビア株式会社昭和30〜40年代のラジオ黄金時代から選んだ傑作選。おっとりした話で柔らかな笑いをふりまくてんや・わんやとWけんじ、スピーディなテンポでシャープな笑いの星セントルイスなど、いまや聴くことのできない名人たちの爆笑漫才を収録。
こういう漫才聴いていると気分は昭和40年代の実家にタイム・スリップ! 澤田隆治がセレクトした漫才傑作選。音源はラジオの公開録音(NHK)。ボケまくる鳳啓助、お浜・小浜の勢い、若井ぼん・はやとの「失礼(しっつれい)しました!」が懐かしい。
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日本コロムビア株式会社ラジオの漫才放送が全盛だった昭和30年代の漫才傑作選第5巻。上方漫才の雄、夢路いとし、喜味こいしの代表作「売り声」や「娘の縁談」他、砂川捨丸が80歳で収録した「お笑い金色夜叉」、三遊亭小円・木村栄子、もろ多玉枝・広多成三郎、ミスワカサ・島ひろしの実況漫才を収録。
活気を見せている落語に比べなかなか低迷期を脱しきれない浪花節の世界だが、この人の伸びやかな声と艶のある節まわし、そして心地よい啖呵は、平成の浪花節復興に期待を抱かせる。勝太郎節を受け継ぎながら造りあげつつある福太郎節がじつに美味。
クスグリに入る前の一瞬の間や現代に生きている日本語で昔を語るときのセンスのよさなど、師匠の遺伝子が見事に伝わっている。「へっつい幽霊」も「雛鍔」もお馴染みの噺だが、ところどころ目黒時代の談志を彷彿させる。もう一化けすると平成の名人だ。
通算29作目となる伊奈かっぺいのオリジナル・アルバムは、公演会を完全収録した初の企画盤。2004年9月むつ市におけるPTA協議会の模様で、コンサートとは一味違うトークが興味深い。
大看板への飛躍が期待される実力派、柳家さん喬が十八番の2席をたっぷりと披露している。冷凍・冷蔵のない江戸時代、真夏にみかんを求めて千両で買う話「千両みかん」と「ちりとてちん」を収録。
戦争直後に落語家になり、映画俳優やTVタレントに転身、『桂小金治ショー』で人気を博した桂小金治の83年の本多劇場でのライヴ録音が21年ぶりにCD化。有名な大岡裁きの話「三方一両損」収録。
鹿児島出身で円歌門下の歌之介は、見事なほど噺をあっちへ跳ばし、こっちへ飛び“坂本竜馬”へと突然戻り、急テンポの噺で爆笑の渦を作りだす。狂牛病から焼き鳥、飛行機の怖い体験談、山頭火、田舎のばあちゃんの磁石付きの入れ歯……などいやでも笑う。