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戦後のお茶の間を魅了し、“この人抜きには大衆芸能は語れない”とまで言わしめた浪曲師、広沢虎造の没後40年を記念した全曲集。「清水次郎長伝」をはじめ名調子の数々が収録されている。
全7トラックすべてメドレー、しかも誰もが知っている美味しい曲ばかりという、プロ楽団ならではのアルバム。起用されたアレンジャーも、山里佐和子、真島俊夫、三浦秀秋、狭間美帆、森田一浩と5名に及ぶゴージャスさ。演奏は手堅く安心感のあるものだ。
コープランドのアメリカン・サウンドが満喫できる代表的管弦楽曲3曲を、東京佼成ウィンドo.の演奏で楽しむ一枚。編曲の確かさと名演があいまって、まったく違和感のない吹奏楽作品となっている。
東京佼成ウィンドo.の、まさに理想的な模範演奏とも言えるアルバム。吹奏楽をやっている人はもちろん、吹奏楽のファンでなくても楽しめる質の高い演奏が詰め込まれている。
東京佼成ウィンドo.の桂冠指揮者、故フェネル指揮の見事な「惑星」。このブラスバンドによる演奏もまったく違和感がなく、曲によってはより輝いて聴こえるほどだ。フェネルの卓抜な指揮の下、東京佼成ウィンドo.の好演が光っている。
「白鳥の湖」のハイライトを吹奏楽で演奏した異色の一枚。アメリカ吹奏楽界の巨匠で、東京佼成ウィンドo.の桂冠指揮者でもある故フェネルに全幅の信頼を寄せているだけあって、素晴らしいアンサンブルを聴かせている。
プロコフィエフの作品は、しばしば吹奏楽に編曲され演奏されるが、ほとんど違和感がない。本盤も、金洪才の的確な指揮の下、東京佼成ウィンドo.の高度な合奏能力が活かされ、溌剌(はつらつ)とした演奏が繰り広げられている。
南北アメリカの代表的作曲家、合衆国のコープランドとブラジルのヴィラ=ロボスの作品集。8本のチェロのための「ブラジル風バッハ」はとりわけ聴きどころだ。オーケストラの高度な技術が光っている。
津軽三味線の代表格、吉田兄弟の、主に国内未発売の海外アーティストとのコラボ作品を中心に構成された、裏ベストとも言うべきコンピレーション。のエキセントリックな歌と三味線の和的響きとの共演など、どれもこれも予想以上に刺戟的で面白い。★
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日本伝統文化振興財団三味線ファンク・バンド“THE家元”などでの活動でも知られる三味線の杵屋裕光、近年力強さを増している唄方で弟の杵屋利光という“杵屋兄弟”による現代長唄のマニフェスト的作品。高度な技巧を求められる難曲で、演者の腕の見せどころを心得た会心作だ。★
「あすの別れ」は、1956年9月25日に発行された随筆集で、そのなかから“上”は13篇、“下”は11篇の朗読を収録。1949〜1956年に発表された作品で、音楽に対する考えや交遊エピソードなどが語られている。川口敦子と中野誠也の端正な語り口が好ましい。
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キングレコード株式会社ポップスとしての“社歌”というコンセプトで制作された企画盤。典型的な社歌は1、3、10、15曲目くらいで、ほかは企業のイメージ・ソングの類。萬Z(量産型)の12曲目も社歌だ。発売元、キングレコードの社歌18曲目は戦前の国民歌謡のようだ。歴史を感じる。
躍動する落語がここにある。明治学院の落研出身で、かつてはさん光と名乗っていた三代目権太楼も今やベテランだ。変わらぬ威勢の良さが大きな魅力で、登場人物を生き生きと語る。恒例となっている“鈴本夏まつり”や“特撰落語会”の2007&2008年の高座を収めており、仕事先の屋敷の主人と奥方の上品さにあこがれた植木屋とガサツな女房を描いた「青菜」や、町内の素人芝居における役揉めを主題にした「蛙茶番」、五升もの酒が飲めるか否かで賭けをする「試し酒」などを時流に合ったネタを盛り込みながら演じている。