音楽むすび | ヴィクティムズ・オヴ・ディセプション

ヴィクティムズ・オヴ・ディセプション

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サンフランシスコ出身のメロディアス・スラッシュ・バンドで1作目をロニー・モントローズがブロデュースを担当したことで脚光を浴びた彼ら。この2作目は91年の発表。起伏に富んだテクニカル志向の音は今聴いても新鮮。クリーンなリマスターも好印象だ。

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エンパイア・オブ・ザ・ブラインドエンパイア・オブ・ザ・ブラインド

炸裂するツインリード、パワフルに歌い上げるヴォーカル! エクソダスのギタリストでもあるリー・アルタス率いるヒーゼンによる 10 年ぶり 4 枚目のアルバムは、ヒーゼン節がますます冴え渡る会心作。 ゲイリー・ホルト、リック・ヒューノルトがゲスト参加。 【日本語解説書 封入/歌詞対訳付き】 ベイエリア・スラッシュ・シーンを代表するバンドの 1 つ、ヒーゼン。 その歩みは決して順調なものではなかった。 結成は 84 年。 エクソダスやメタリカといったベイエリア第1世代に数年遅れて登場し、87 年には『Break the Silence』 でアルバム・デビュー。 『Master of Puppets』リリースの翌年である 87 年は、テスタメントやデス・エンジェルもア ルバム・デビューを果たした、まさにベイエリア・スラッシュ開花の年。 あのロニー・モントローズがプロデュース、 スイートのカバー「Set Me Free」をフィーチャしたヒーゼンのデビュー作も、大きな話題となった。 だが、その後テ スタメントやデス・エンジェルが立て続けにアルバムをリリースしていく中、ヴォーカル、ベース、ドラムが抜けてし まうというトラブルに見舞われたヒーゼンは、足踏み状態に陥ってしまう。 結局ヴォーカリスト、デイヴィッド・ホワ イトが出戻りとなり、セカンド・アルバム『Victims of Deception』を発表した時には、アルバム・デビューから 4 年が経過。 その頃にはすでにスラッシュ・メタルは斜陽を迎えていた。 さらにセカンド・アルバム・リリース後に加入したベーシスト、ランディ・レアーが交通事 故で急死という不運に襲われたバンドは、失意のうちに解散してしまう。 10 年近い沈黙を経た 01 年、チャック・ビリーとチャック・シュルディナーのチャリティ・コンサートをきっかけ に、ヒーゼンは再結成。 以降、時々ライヴを行うようになる。 そして 09 年、18 年ぶりとなるサード・アルバム、『The Evolution of Chaos』をリリースし、往年のファンを喜ばせた。 12 年にはニュークリア・ブラスト・レコードとサイン。 それ以降、ファンは新作はまだかと首を長くしていたが、 何しろリーダーのリー・アルタスはリック・ヒューノルトの後任としてエクソダスにも参加している多忙な身。 気づけ ば時間だけが過ぎていった。 だが、この度ついに、そんな彼らによる 4 枚目となるアルバム、『エンパイア・オブ・ザ・ ブラインド』がリリースとなる。 「良いワインを作るには時間がかかるだろ。 それと同じさ」とリーが言うように、10 年という熟成期間を経たこの作品の仕上がりは、実に素晴らしい。 デビュー作ではスイート、セカンド・アルバムでは レインボーのカバーを披露していたことからもわかる通り、スラッシーな面を持ちながらも、メロディを重視するのが 彼らのスタイル。 もちろん、それは本作でも変わらない。 アルバムの随所に散らばるヒーゼンらしいツインリード、そ してきちんとメロディを歌い上げるデイヴィッド・ホワイトのヴォーカル。 ヒーゼン・ファン、ベイエリア・スラッシ ュ・ファンならば、狂喜乱舞間違いなしだ。 オーヴァーキルやクロウバーらの作品を手がけたことで知られるゼウスこ とクリストファー・ハリスの手にミックス、マスタリングもヒーゼンのサウンドにピッタリ。 エクソダスのゲイリー・ホルト、元エクソダスのリック・ヒューノルト、そして元ヒーゼンのダグ・ピアシーがゲス ト参加。 【メンバー】 デヴィッド・ホワイト(ヴォーカル) リー・アルタス(ギター) クラーゲン・ラム(ギター) ジェイソン・ミルザ (ベース) ジム・デマリア(ドラムス) 【ゲスト・ミュージシャン】 ゲイリー・ホルト(ギター) [エクソダス] リック・ヒューノルト(ギター) [元エクソダス] ダグ・ピアシー(ギター) [元ヒーゼン] 2020/09/18 発売

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