発売元 : アミューズソフト
paris matchのヴォーカリストが放つ初のソロ。クールな色香にソウルフルなふくよかさが加わった希有な歌声と、筒美京平や小西康陽らによる珠玉のメロディとが相まって、完成度の高いポップスに仕上がっている。歌謡曲へのオマージュ的作品としても秀逸。
女優としても活躍するスウェーデン出身の美人ヴォーリストが、桑田佳祐の作品をカヴァーしたアルバム。ジャズ/AORテイストのサウンドをバックに、クセのない素直な声で雰囲気十分に歌い上げている。桑田ファンにもお薦めできる、良質なヴォーカル・アルバム。
ノルウェー発ポップ・トリオの6作目で、ジャズやボサ・ノヴァ、70年代ファンク、ディスコなどのオイシイ部分を取り込んだキャッチーでスムースなダンス・ポップは、ラジオ受け抜群といった印象。「バースデイ」にはトニー・モムレル(インコグニート)が参加している。
日本人ベーシスト擁する英産ヘヴィ・ロック4人組のデビュー作。前身バンドはザ・ワイルドハーツ人脈ながら、ここではかつてグランジと呼ばれた90年代トレンドのリヴァイヴァルといったエモーショナルな方向性を志向している。日本盤ボーナス2曲収録。
2003年より関西で活動を始めた3ピース・バンドによるミニ・アルバム。独特の渇き感が心地よいヴォーカル、耳にこびりつくようなメロディ、力強く温かく奏でられるサウンド、すべてが絶妙に調和して唯一無二の世界観を作り出しているよう。おすすめ!★
ホストチックな“イケメン”人気ピン芸人、狩野英孝のデビュー・シングル。ダンス☆マン作曲の甘いダンス・ポップ「ようこそ!イケメン☆パラダイス」を3ヴァージョンで収録。濃密なラヴ・ワールドがたっぷり。
最高の音で楽しむために!
クラシックの曲とBEGINの曲がドッキング。クラシック側の原曲イメージをかなりはっきりと残した上にBEGINの旋律を乗せるスタイルだが、ポップ・ピアノの勘どころもうまく押さえた演奏なので、違和感なく楽しく聴ける。両方の原曲を知っていれば楽しさ倍増。
国立音大、日大芸術学部大学院で学び、ウィーンでも研鑽を積んだ武村。ショパンは軽めのタッチでテンポ速め、残響の多い柔らかな録音で独特の世界だが、やはり妙味はオリジナル作品にある。爽快で時に陰りを帯びるメロディが美しく、次は自作曲のみのアルバムを期待。
元光GENJIの山本淳一プロデュースによる、“天才ラップ少女”小島あやめとのコラボ・シングル。“エコエコエコエコ、エコロジー”のフレーズが印象的なコミカル・ラップだが、ボトムの利いたダンス☆マンによるディスコ・アレンジはなかなかのクオリティ。
いとうせいこうと4人組レゲエ/ダブ・バンドのコラボレート盤。ラッパー時代を思い出させる「Check mates」、スウィートでメロディアスな「ハレルヤ」をはじめ、せいこうの声質と声芸はやっぱり魅力的だが、ポメさんら単独の「足りなくなったら」や辻香織の歌う「あいことば」などほかにも名曲名演多数。なごむぞ。★
2007年9月23日、東京国際フォーラムで開催されたデビュー20周年コンサートを収録。弦やオーボエを含むアコースティックな9人編成で感傷的なメロディの「哀しみのラプソディー」、開放感に満ちた「Blue on Green」、映像的イメージの広がる「The Place to Return」など新旧の自作曲を演奏。全編を通して透明感のあるピアノの響きが際立つ。
カヴァー集やベストを挟んで、オリジナルとしては2年ぶり、7枚目のアルバム。その間に古澤大がメンバーから抜けたが、今作でも詞で参加している。あいかわらず多岐にわたる音楽性を見せ、ヴォーカル・アルバムとしてもクラブ・ミュージックとしても機能している。
沖縄・宮古島出身の4人組、gulffの4枚目のアルバム。タイトルは“東京を歌い飛ばせ”といった意味だろう。全体にソツがなく、少し昔の優等生バンドといった印象だが、ウチナーグチで歌われる「なりやまあやぐ」は詞曲ともにずば抜けてイイ。この路線をもっと増やすべき。
ヴォーカルの弾く三味線の音と、ヘヴィ・ミクスチャー・サウンドとの異色の組み合わせで勝負するバンド、これがファースト・アルバム。アコースティック曲からタイガースのカヴァー「色つきの女でいてくれよ」まで、意外性に富むアレンジのセンスと甘いヴォーカルとの共存が面白い。