発売元 : インディーズレーベル
バリトン・サックスだけのアルバムとは珍しい。ソプラノやアルトによる耳慣れた演奏とは違い、重厚で落ち着きがある。その特性を活かしてか、やや遅めのテンポ。バッハやクライスラーの名品も燻し銀のような風情が漂う。高橋悠治の委嘱作は対話的で面白い。
アメリカのシンガー・ソングライター、カルメラのデビュー・アルバム。マイケル・ジャクソンやリッキー・マーティンのバック・ダンサーを務めてきた彼女が、タイトなR&Bを貫禄十分に歌い上げている。
バーミンガム出身の3ピースの日本デビュー・アルバムは、ライヴで鍛え上げられた地力の強さを感じさせる。12曲を12日で録り上げた生々しさに満ちたサウンドは、ハードなうねり自体が情感あふれるメロディを奏でており、粗削りでありがらも奥行きが深い。
中島美嘉やBoA、SMAPらへの楽曲提供でも知られる2人組ユニット、COLDFEETの2007年7月発表のアルバム。心地良いビートと、ファンタジックで官能的なヴォーカリゼーションが満喫できる。
レニー・クラヴィッツをネタにした一発目のSPACE COWBOYで早くも天国的な気分が味わえるロック・サイドなハウス・コンピレーション。SUGIURUMN、MONDO GROSSOといった国内組も織り交ぜたハード・ロッキンな流れはアドレナリンの迸りを誘ってやまない。
元マウス・オン・マーズのドドもメンバーに含むドイツ/イタリア人合体4人組の2作目。ポスト・ロック的ではあるものの、歌メロ満載だし、なんとなく80年代ニューウェイヴ風でどこか懐かしい。ヤング・マーブル・ジャイアンツのカヴァーもあり。
トロントをベースにするメトリックのヴォーカリストのソロ・デビュー作。バンドとは異なり、自身が演奏するアコースティック・ピアノによる翳りのあるリリカルな作品集だ。仲間が集まったホーン入りのザ・ソフト・スケルトンによるバックも個性を添える。